エリモブライアン（1997年生、母エリモパッション）

エリモブライアン（1997年4月2日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時12歳）と交配したエリモパッションが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道幌泉郡えりも町、生産者は（有）エクセルマネジメント。戦績は、中央平地26戦4勝2着3回。2001年のステイヤーズステークス(G2)に勝利した他、2000年の菊花賞(G1)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

清水出美厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1999年）

11月14日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は486kg。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では全く伸びず4着に敗れた。

11月28日、中1週で迎えた2戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

12月11日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のフェリシタルをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

12月25日、中1週で迎えた4戦目は、2歳G3のラジオたんぱ杯3歳ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（2戦1勝）。15頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

3歳（2000年）

1月22日、中3週で迎えた5戦目は、3歳オープンの若駒ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（3戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、伸びてきたダイトクヒテン決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

2月13日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（4戦1勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったシルヴァコクピットにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

3月19日、中4週で迎えた7戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい10着に敗れた。

4月16日、中3週で迎えた8戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

5月28日、中5週で迎えた9戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの駒草賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では長く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のブラックジーンズに1馬身半の差をつけて優勝

9月24日、約4か月の休養明けで迎えた10戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

10月22日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた11戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（5戦1勝）。18頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

11月25日、中4週で迎えた12戦目は、ハンデG3の京阪杯（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（6戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

12月10日、中1週で迎えた13戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の鳴尾記念（阪神芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

4歳（2001年）

3月4日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は藤田伸二騎手（7戦1勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では最後まで息が続かず13着に敗れた。

3月18日、中1週で迎えた15戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（8戦1勝）。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、勝ったナリタトップロードに詰め切れず、8馬身差の2着となった。

4月29日、中5週で迎えた16戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（9戦1勝）。12頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に終わった。

5月26日、中3週で迎えた17戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（10戦1勝）。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

9月8日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は一杯になって8着に終わった。

9月30日、中2週で迎えた19戦目は、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 小雨/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びあぐねて9着に敗れた。

10月20日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は藤田伸二騎手（11戦1勝）。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に終わった。

11月11日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンのドンカスターステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のホワイトハピネスに7馬身の差をつけて久しぶりに白星を挙げた。

12月1日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（3戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るスエヒロコマンダーを異次元の末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて念願の重賞初制覇を果たした。

5歳（2002年）

1月7日、中4週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた23戦目は、万葉ステークス（京都芝3000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（12戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず4着に敗れた。

3月17日、中9週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた24戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（13戦1勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

4月28日、中5週で迎えた25戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（14戦1勝）。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。敢然と端をきり、非常に緩いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバタバタになってしまい11着に敗れた。

7歳（2004年）

12月26日、約32か月半の休養明けで迎えた26戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、2004ファイナルステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい13着に終わった。