オースミシリング（2006年生、母テンビーエース）

オースミシリング（2006年4月3日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋オーストラリアの旧通貨単位」。毛色は鹿毛。種牡馬のトウカイテイオー（当時18歳）と交配したテンビーエースが9歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）カネツ牧場。戦績は、中央平地7戦0勝、地方4戦4勝。主な勝ち鞍は2009年の3歳。

経歴

デビュー前

菅原泰夫厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2008年）

11月9日、デビュー戦は江田照男騎手を鞍上に据えて、2歳戦のニュージーランド賞（東京芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は426kg。15頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は垂れてしまい11着に終わった。

11月22日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が鈍り16着に終わった。

3歳（2009年）

1月4日、中5週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず11着に終わった。

1月18日、中1週で迎えた4戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に終わった。

2月8日、中2週で迎えた5戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。最後は脚色が悪くなり15着に終わった。

2月28日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で西田雄一郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で大外14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に終わった。

3月28日、中3週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で西田雄一郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では見所を作れず13着に終わった。

5月15日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、藤原幹生騎手を鞍上に迎えて、3歳（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマルヨデビットに1馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

5月26日、中1週で馬体重を前走から5kg絞って迎えた9戦目は、3歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤原幹生騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて、最後は2着のヒカリカガヤクを3/4馬身振り切って圧倒的人気に応えた。

6月11日、中1週で迎えた10戦目は、3歳（笠松ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で藤原幹生騎手（2戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るオウゴンホークを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

6月24日、中1週で迎えた11戦目は、3歳（笠松ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で藤原幹生騎手（3戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では別次元の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のキタマクラデナナに5馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。