ノボアイルランド（1998年生、母ファーストマイテイ）

ノボアイルランド（1998年5月16日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のペルジノ（当時7歳）と交配したファーストマイテイが16歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は泊寿幸。戦績は、中央平地24戦3勝2着3回、中央障害4戦1勝。主な勝ち鞍は2002年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、泊寿幸から「北海道6月セレクト市場サラブレッド2歳」に上場され、池ばたによって630万円で落札された。

高橋義博厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2000年）

11月11日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。14頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では速い脚を使えず11着に終わった。

11月25日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に終わった。

12月10日、中1週で迎えた3戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、5着に入り込んだ。

3歳（2001年）

1月6日、中3週で迎えた4戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出し、3着に入った。

2月11日、中4週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、抜け出したマルターズソングを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

2月24日、中1週で迎えた6戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 小雨/良）に出走。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、勝ったトーヨーワシントンに詰め切れず、約10馬身差の2着となった。

4月29日、中8週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（3戦0勝）。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったトーセンノースランにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

5月13日、中1週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（4戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のレオマイティーに3馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

5月27日、中1週で迎えた9戦目は、3歳500万下のガーベラ賞（東京芝1400m 小雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（5戦1勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず9着に敗れた。

11月3日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で北村宏司騎手（6戦1勝）。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のウインプレジールに2馬身半の差をつけて久しぶりの実戦をモノにした。

11月24日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で北村宏司騎手（7戦2勝）。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず12着に終わった。

12月15日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で北村宏司騎手（8戦2勝）。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に終わった。

4歳（2002年）

1月13日、中3週で迎えた13戦目は、谷中公一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れる脚を使えず最後はチアズガッツと並んで10着同着となった。

9月15日、約8か月の休み明けで迎えた14戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に終わった。

10月12日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下の土湯特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではキレのいい末脚を発揮し、3着に入った。

11月3日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で大塚栄三郎騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい11着に敗れた。

11月24日、中2週で迎えた17戦目は、大庭和弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

12月14日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で大庭和弥騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のアグネスパウエルを3/4馬身振り切って3勝目を掴み取った。

5歳（2003年）

1月11日、中3週で迎えた19戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で大庭和弥騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

2月2日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の節分賞（中山ダート1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で大庭和弥騎手（3戦1勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず7着に敗れた。

3月2日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で大庭和弥騎手（4戦1勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘したが、5着に終わった。

3月30日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、4歳以上1000万下の伊勢特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で大庭和弥騎手（5戦1勝）。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず10着に終わった。

5月4日、中4週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた23戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下のテレビ埼玉杯（東京ダート1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に終わった。

6歳（2004年）

2月21日、約10か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた24戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は大庭和弥騎手（6戦1勝）。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり12着に終わった。

5月1日、中9週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた25戦目は、宗像徹騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上オープン（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。10頭立ての9番人気で大外10番ゲートからスタート。8着に終わった。

5月22日、中2週で迎えた26戦目は、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で宗像徹騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。最後は、2着のオンワードアヘッドに3/4馬身の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。

6月12日、中2週で迎えた27戦目は、J・G2の東京ハイジャンプ（東京障害芝3300m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で宗像徹騎手（2戦1勝）。14頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。6着に終わった。

7月10日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた28戦目は、福島ジャンプステークス（福島障害芝3380m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で宗像徹騎手（3戦1勝）。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。6着に終わった。