ダイシンサンダー（2011年生、母イチゴイチエ）

ダイシンサンダー（2011年3月17日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋雷」。毛色は鹿毛。種牡馬のアドマイヤムーン（当時8歳）と交配したイチゴイチエが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）グランド牧場。2016年の米子ステークス(オープン)で3着に入った他、2017年の鞍馬ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、グランド牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。1歳のとき、グランド牧場から「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、大八木信行によって2,520万円で落札された。

松田博資厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2014年）

2月8日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝2000m 雨/稍重）に出走。馬体重は476kg。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のメドウラークを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

2月22日、中1週で迎えた2戦目は、3歳500万下のこぶし賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したサクラエールを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

3月22日、中3週で迎えた3戦目は、3歳オープンの若葉ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

7月27日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた4戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝1800m 雨/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

12月13日、約4か月半の休み明けで迎えた5戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の豊川特別（中京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のコウセンに1馬身1/4の差をつけて久しぶりの実戦を制した。

4歳（2015年）

1月5日、中2週で迎えた6戦目は、4歳以上1000万下の北大路特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るキングストーンを上がり2位の末脚でハナ差だけ差し切って3勝目を手にした。

1月25日、中2週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の石清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

5月2日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、4歳以上1600万下の下鴨ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、ぐんぐんと末脚を伸ばして、最後は2着のエイシンエルヴィンに1馬身1/4の差をつけて4勝目をゲットした。

5月23日、中2週で迎えた9戦目は、ハンデ戦でオープンのモンゴル大統領賞（東京芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は川田将雅騎手（5戦2勝）。17頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい13着に敗れた。

6月14日、中2週で迎えた10戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の多摩川ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。

11月1日、約4か月半の休養明けで迎えた11戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の紅葉ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、6着に終わった。

11月29日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の醍醐ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（2戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、逃げるダンツキャンサーを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月12日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上1600万下の六甲アイランドステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5歳（2016年）

1月11日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（6戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、4着に終わった。

2月21日、中5週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下の斑鳩ステークス（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は酒井学騎手（4戦2勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚が冴えず4着に敗れた。

4月30日、中9週で迎えた16戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の下鴨ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい16着に敗れた。

5月14日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の錦ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のピンストライプを3/4馬身振り切って5勝目を収める

6月19日、中4週で迎えた18戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、米子ステークス（阪神芝1600m 外回り小雨/重）に出走。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

10月30日、約4か月半の休み明けで迎えた19戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に敗れた。

11月19日、中2週で迎えた20戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 曇/稍重）に出走。18頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に敗れた。

12月4日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンのタンザナイトステークス（阪神芝1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず8着に敗れた。

6歳（2017年）

1月5日、中4週で迎えた22戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は岩田康誠騎手（2戦1勝）。18頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びを欠き10着に終わった。

1月29日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に終わった。

2月26日、中3週で迎えた24戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、G3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に終わった。

5月7日、中9週で迎えた25戦目は、加藤祥太騎手を鞍上に迎えて、鞍馬ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

5月28日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンの安土城ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤祥太騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

8月20日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg絞って迎えた27戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で加藤祥太騎手（2戦0勝）。18頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に敗れた。

10月8日、中6週で迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（3戦1勝）。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず5着に敗れた。

11月26日、中6週で迎えた29戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、G3の京阪杯（京都芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

7歳（2018年）

1月13日、中6週で迎えた30戦目は、淀短距離ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（4戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は力尽きて8着に敗れた。

3月10日、中7週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた31戦目は、ポラリスステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は幸英明騎手（2戦0勝）。14頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では伸びが劣勢になり14着に終わった。

8歳（2019年）

2月2日、約11か月の休み明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた32戦目は、草野太郎騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中京障害芝3000m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。10着に終わった。

4月29日、約3か月の間隔を開けて迎えた33戦目は、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2890m 外→内晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で草野太郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。5着に終わった。

5月19日、中2週で迎えた34戦目は、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2890m 外→内晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で草野太郎騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。8着に敗れた。