ウイングシチー（2002年生、母キンバリーシチー）

ウイングシチー（2002年4月22日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「翼＋冠名。大きく羽ばたけ！」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のフジキセキ（当時10歳）と交配したキンバリーシチーが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）富川田中牧場。戦績は、中央平地18戦5勝。主な勝ち鞍は2007年の橿原ステークス(1600万下)。

経歴

デビュー前

友駿ホースクラブ愛馬会にて総額2,000万円（4万×500口）で一口馬主が募集された。

安達昭夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2004年）

8月21日、デビュー戦は小林徹弥騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は478kg。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に敗れた。

3歳（2005年）

4月9日、約7か月半の休養明けで迎えた2戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るニホンピロリビエラを交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

4月30日、中2週で迎えた3戦目は、3歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦1勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい11着に敗れた。

5月29日、中3週で迎えた4戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に終わった。

6月12日、中1週で迎えた5戦目は、3歳500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（2戦1勝）。15頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず15着に終わった。

4歳（2006年）

2月19日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資の闘争本能でゴールまで力戦し、5着を確保した。

3月19日、中3週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。ハナに立ち、ハイペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に沈んだ。

4月9日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田浩一騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のタイキフェアレディを3/4馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

5月13日、中4週で迎えた9戦目は、4歳以上1000万下の御池特別（京都ダート1200m 小雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で内田浩一騎手（3戦1勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて、最後は2着のタータンフィールズに2馬身の差をつけて勝利をモノにする

6月18日、中4週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の大山崎特別（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で内田浩一騎手（4戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

11月19日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の円山特別（京都ダート1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で内田浩一騎手（5戦2勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ハナに立ち、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘争本能でしぶとく粘り込んで、最後は2着のノーザンキッズをクビ差振り切って休み明け初戦をモノにした。

5歳（2007年）

1月27日、中9週で迎えた12戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。端をきり、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘魂で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のピサノアルハンブラを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

3月10日、中5週で迎えた13戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、千葉ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

4月14日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンの京葉ステークス（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい14着に敗れた。

5月13日、中3週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は内田浩一騎手（6戦3勝）。15頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず8着に敗れた。

10月27日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた16戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（7戦3勝）。14頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り12着に終わった。

12月9日、中5週で迎えた17戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

6歳（2008年）

1月6日、中3週で迎えた18戦目は、門松ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は内田浩一騎手（8戦3勝）。16頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に敗れた。