ノーワン（2016年生、母プレイガール）

ノーワン（2016年4月2日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「曲名より。チャンピオンになって欲しい願いを込めて」。毛色は鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時15歳）と交配したプレイガールが19歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は飛野牧場。2019年のフィリーズレビュー(牝G2)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

笹田和秀厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

10月20日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。18頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、3着に入った。

11月10日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。6頭立ての2番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びあぐねて3着に敗れた。

11月25日、中1週で迎えた3戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、4着に入った。

3歳（2019年）

1月20日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1600m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

2月3日、中1週で迎えた5戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1600m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るモズハチキンを強烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。

3月10日、中4週で迎えた6戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。最後はプールヴィルと並んで1着同着となった。

4月7日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（1戦1勝）。18頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に終わった。

5月19日、中5週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂井瑠星騎手（2戦1勝）。18頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では末脚にキレが無く18着に終わった。

9月29日、約4か月半の休養明けで迎えた9戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に終わった。

10月26日、中3週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた10戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。18頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では全く伸びず14着に敗れた。

12月21日、中7週で迎えた11戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（3戦1勝）。18頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

4歳（2020年）

2月22日、中8週で迎えた12戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1400m 外回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（4戦1勝）。17頭立ての9番人気で16番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら14番手で通過。直線では脚が残っておらず15着に敗れた。

3月15日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、川又賢治騎手を鞍上に迎えて、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい13着に終わった。

4月11日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた14戦目は、牝馬限定G2のサンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（5戦1勝）。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず13着に終わった。

7月5日、約3か月の間隔を開けて迎えた15戦目は、ハンデG3のCBC賞（阪神芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に終わった。

7月26日、中2週で迎えた16戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 曇/良）に出走。18頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。13着に終わった。

8月23日、中3週で迎えた17戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのNST賞（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では見所を作れず15着に終わった。

9月13日、中2週で迎えた18戦目は、G2の産経賞セントウルステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦1勝）。17頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず11着に終わった。

5歳（2021年）

1月16日、約4か月の休養明けで迎えた19戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのカーバンクルステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

4月11日、約3か月の間隔を開けて迎えた20戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの春雷ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず9着に敗れた。

5月30日、中6週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた21戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの安土城ステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。競走中止となった。

6月27日、中3週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた22戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのウッドバイン競馬場賞パラダイスステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず9着に終わった。

7月4日、連闘で迎えた23戦目は、ハンデG3のCBC賞（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は荻野極騎手（1戦0勝）。13頭立ての12番人気で大外13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に終わった。

8月22日、中6週で迎えた24戦目は、ハンデG3のテレビ西日本賞北九州記念（小倉芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は川又賢治騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず12着に終わった。

10月9日、中6週で迎えた25戦目は、長岡禎仁騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの夕刊フジ杯オパールステークス（阪神芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず11着に終わった。

12月5日、中7週で迎えた26戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、ラピスラズリステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に終わった。

2021年12月8日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。