タイセイバスター（2010年生、母レイドフラワー）

タイセイバスター（2010年5月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋並はずれた物」。毛色は鹿毛。種牡馬のアグネスデジタル（当時13歳）と交配したレイドフラワーが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）高昭牧場。戦績は、中央平地20戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は2014年の4歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

当歳のとき、高昭牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド当歳」に上場され、田中成奉によって840万円で落札された。

大橋勇樹厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2013年）

1月14日、デビュー戦は小牧太騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。馬体重は496kg。14頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るプラチナグロースを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って初白星を挙げた。

2月2日、中2週で迎えた2戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鮮やかな伸びを見せたが、勝ったマイネルクロップにねじ伏せられて4馬身差の2着となった。

4月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（2戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のタガノビリーヴィンに2馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

8月4日、約3か月半の休み明けで迎えた4戦目は、3歳G3のレパードステークス（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で小牧太騎手（3戦2勝）。15頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は力尽きて15着に終わった。

9月7日、中4週で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の鳥取特別（阪神ダート2000m 曇/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月6日、中3週で迎えた6戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（4戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって8着に敗れた。

4歳（2014年）

1月19日、約3か月半の休み明けで迎えた7戦目は、4歳以上1000万下の五条坂特別（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（5戦2勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったベルサリエーレに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

2月2日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（6戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ハナを取り切り、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を爆発させて、最後は2着のスプリングシーズンに1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

6月22日、約4か月半の休み明けで迎えた9戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の青梅特別（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

7月19日、中3週で迎えた10戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のインディアトロフィー（中京ダート1900m 雨/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が鈍り8着に敗れた。

8月23日、中4週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下のTVQ杯（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

9月13日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の鳥取特別（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（7戦3勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚勢が鈍り5着に敗れた。

5歳（2015年）

5月31日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg戻して迎えた13戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の與杼特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。最後は脚勢が衰えて16着に終わった。

7月5日、中4週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の濃尾特別（中京ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は小牧太騎手（8戦3勝）。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。最後は減速してしまい16着に終わった。

7月12日、連闘で馬体重を前走から12kg減らして迎えた15戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の天の川賞（福島ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が衰えて11着に終わった。

11月29日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から6kg戻して迎えた16戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて7着に敗れた。

12月20日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（9戦3勝）。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり11着に終わった。

6歳（2016年）

1月5日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（10戦3勝）。15頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に終わった。

1月17日、中1週で迎えた19戦目は、D.マクドノー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の五条坂特別（京都ダート1900m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや緩いペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は減速してしまい16着に終わった。

1月30日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は小牧太騎手（11戦3勝）。13頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く6着に終わった。