ヒシサンダー（2000年生、母ゴールデンハピネス）

ヒシサンダー（2000年4月21日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋父名の一部」。毛色は栗毛。種牡馬のサンダーガルチ（当時8歳）と交配したゴールデンハピネスが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）宮内牧場。戦績は、中央平地26戦3勝2着6回。主な勝ち鞍は2005年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

当歳のとき、宮内牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、アベキャピタルによって2,100万円で落札された。

国枝栄厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2003年）

7月13日、デビュー戦は加藤士津八騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（福島ダート1000m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。馬体重は472kg。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚が冴えず11着に終わった。

8月23日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、山本康志騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、勝ったニホンピロポージーにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

8月31日、連闘で迎えた3戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で山本康志騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、サニーロングツアーに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

9月21日、中2週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた4戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

9月27日、連闘で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、非常に速いペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘志で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のゴールオブフェイトに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

4歳（2004年）

1月18日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は加藤士津八騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、苛烈なペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力で最後まで敢闘したが、トーワシュミットに半馬身交わされて2着となった。

1月31日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた7戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で加藤士津八騎手（2戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を取る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、カソクに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

2月8日、連闘で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で加藤士津八騎手（3戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

4月17日、中9週で迎えた9戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。ハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり11着に敗れた。

10月24日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は加藤士津八騎手（4戦0勝）。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後は力尽きて10着に敗れた。

11月13日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で加藤士津八騎手（5戦0勝）。14頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず8着に終わった。

12月18日、中4週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で加藤士津八騎手（6戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

5歳（2005年）

1月23日、中4週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で加藤士津八騎手（7戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、凄まじいハイペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り続けて悠々と抜け出し、最後は2着のスリーリクエストに3馬身の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

2月5日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で加藤士津八騎手（8戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露したが、3着に終わった。

2月12日、連闘で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で加藤士津八騎手（9戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、アグネスハーモニーに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

4月9日、中7週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた16戦目は、4歳以上500万下の大内宿特別（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で加藤士津八騎手（10戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

5月7日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で加藤士津八騎手（11戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。

6月18日、中5週で迎えた18戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮闘したが、勝ったパレスワールドに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

7月3日、中1週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り7着に敗れた。

7月17日、中1週で迎えた20戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり9着に終わった。

8月27日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた21戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は加藤士津八騎手（12戦1勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のファイティングスピリットで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のリンクスクインをクビ差振り切って勝利をモノにする

11月13日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg戻して迎えた22戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の円山特別（京都ダート1200m 曇/良）に出走。14頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り8着に終わった。

12月4日、中2週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず9着に終わった。

6歳（2006年）

1月29日、中7週で迎えた24戦目は、4歳以上1000万下の秋吉台特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は加藤士津八騎手（13戦2勝）。15頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚に勢いがなく12着に終わった。

2月4日、連闘で迎えた25戦目は、4歳以上1000万下の火の山特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤士津八騎手（14戦2勝）。17頭立ての17番人気で5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではいいところがなく15着に終わった。

3月11日、中4週で迎えた26戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず12着に終わった。