エイシンブーン（2000年生、母P. C. J. Relaxer）

エイシンブーン（2000年3月15日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋アイオワ州の都市名」。毛色は芦毛。種牡馬のHoly Bull（当時9歳）と交配したP. C. J. Relaxerが17歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地16戦4勝2着4回、地方4戦0勝。2003年のシンザン記念(G3)で3着に入った他、2003年の昇竜ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

武邦彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2002年）

10月6日、デビュー戦は武幸四郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は494kg。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったワンダフルデイズにねじ伏せられて3馬身半差の2着に敗北した。

10月26日、中2週で迎えた2戦目は、2歳新馬（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るエコルプレイスを上がり3位の末脚でクビ差だけ差し切って初勝利を挙げた。

11月16日、中2週で迎えた3戦目は、2歳500万下のもちの木賞（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（2戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のウィンシュールに約11馬身の大差をつけて優勝

3歳（2003年）

1月12日、中7週で迎えた4戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入った。

4月6日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（3戦2勝）。17頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に敗れた。

4月27日、中2週で迎えた6戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの橘ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

5月24日、中3週で迎えた7戦目は、3歳オープンの昇竜ステークス（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

6月8日、中1週で迎えた8戦目は、3歳1000万下の白百合ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（5戦2勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が鈍り9着に敗れた。

7月13日、中4週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の御影特別（阪神ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（6戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のテンケイに3馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

4歳（2004年）

5月16日、約10か月半の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた10戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の立夏ステークス（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6月26日、中5週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の御影特別（阪神ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のベレノスに1馬身3/4の差をつけて断然の支持に応えた。

7月3日、連闘で迎えた12戦目は、3歳以上1600万下の安芸ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（7戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したナニワビクトリーにクビ差届かず2着に甘んじた。

10月2日、約3か月の休養明けで迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の箕面特別（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（8戦3勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したワキノカイザーを捕まえ切れず、2馬身差の2着に敗北した。

11月14日、中5週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下のドンカスターカップ（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（9戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したサミーミラクルに3/4馬身届かず2着に敗北した。

11月28日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

6歳（2006年）

1月29日、約14か月の休み明けで迎えた16戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

12月20日、約11か月の休養明けで迎えた17戦目は、浜口楠彦騎手を鞍上に迎えて、クリスマス特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

7歳（2007年）

2月22日、中8週で迎えた18戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、’07ウインタースプリント（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

3月14日、中2週で迎えた19戦目は、地方重賞の東京シティ盃（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

4月18日、中4週で迎えた20戦目は、S2のマイルグランプリ（大井ダート1600m 内回り雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。最後は一杯になって16着に敗れた。