キンザンダイオー（1991年生、母ジングウスピーリア）

キンザンダイオー（1991年4月22日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のサウスアトランテイツク（当時11歳）と交配したジングウスピーリアが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は門別賢一。戦績は、中央平地29戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は1994年の4歳以上900万下。

経歴

デビュー前

吉田三郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1993年）

7月24日、デビュー戦は内山正博騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は448kg。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天性のガッツでゴールまで力闘し、5着を確保した。

8月8日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（小倉芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内山正博騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい8着に敗れた。

8月22日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（小倉芝1000m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で内山正博騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のシンメイアサヒを半馬身振り切って未勝利戦を制した。

9月25日、中4週で迎えた4戦目は、2歳オープンの野路菊ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で内山正博騎手（3戦1勝）。14頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では伸びを欠き7着に終わった。

10月31日、中4週で迎えた5戦目は、安田隆行騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の黄菊賞（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の闘争本能でゴールまで力戦し、5着を確保した。

11月20日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下のかえで賞（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田隆行騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、4着に終わった。

12月11日、中2週で迎えた7戦目は、3歳500万下の樅の木賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安田隆行騎手（2戦0勝）。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

12月26日、中1週で迎えた8戦目は、3歳500万下のさざんか賞（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で安田隆行騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びを欠き12着に敗れた。

3歳（1994年）

1月5日、中0週で迎えた9戦目は、4歳500万下の若菜賞（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で安田隆行騎手（4戦0勝）。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

2月20日、中6週で迎えた10戦目は、林満明騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のつばき賞（阪神芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。端を取り切り、後続を5馬身以上離して、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のトキオアクティブに2馬身半の差をつけて制した。

3月13日、中2週で迎えた11戦目は、3歳オープンのすみれステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で林満明騎手（1戦1勝）。13頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は失速してしまい10着に終わった。

3月27日、中1週で迎えた12戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は内山正博騎手（4戦1勝）。15頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘し、5着を確保した。

4月16日、中2週で迎えた13戦目は、3歳オープンの若草ステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内山正博騎手（5戦1勝）。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に沈んだ。

7月16日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、4歳以上900万下の西日本スポーツ杯（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内山正博騎手（6戦1勝）。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着を確保した。

7月30日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の不知火特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で内山正博騎手（7戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

8月27日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下の西海賞（小倉芝1700m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で内山正博騎手（8戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が鈍り8着に敗れた。

9月25日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の賢島特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、タマモハイウェイに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

10月15日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、後続との差を2馬身以上保って、厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のスプリングバンブーに2馬身半の差をつけて3勝目をつかんだ。

10月30日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦の古都ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり9着に敗れた。

11月19日、中2週で迎えた20戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の比叡ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚勢が衰えて12着に敗れた。

12月3日、中1週で迎えた21戦目は、M.キネーン騎手を鞍上に迎えて、’94ゴールデンスパートロフィー（阪神芝1400m 曇/良）に出走。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず5着に終わった。

4歳（1995年）

3月4日、約3か月の休み明けで迎えた22戦目は、但馬ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では脚が上がってしまい15着に終わった。

3月19日、中1週で迎えた23戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の御堂筋ステークス（京都芝2200m 外回り曇/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。ハナに立ち、リードを5馬身以上保って、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり14着に終わった。

4月1日、中1週で迎えた24戦目は、なにわステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って10着に終わった。

4月23日、中2週で迎えた25戦目は、上賀茂ステークス（京都芝1400m 外回り曇/重）に出走。鞍上は河内洋騎手（3戦1勝）。18頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見所を作れず14着に敗れた。

5月6日、中1週で迎えた26戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、烏丸ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が鈍り11着に終わった。

5月21日、中1週で迎えた27戦目は、斉藤博美騎手を鞍上に迎えて、ストークステークス（中京芝2000m 雨/良）に出走。13頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では最後まで息が続かず12着に終わった。

6月11日、中2週で迎えた28戦目は、水無月ステークス（中京芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で斉藤博美騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

7月1日、中2週で迎えた29戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下のHBC杯（札幌芝1800m 曇/良）に出走。9頭立ての9番人気で大外9番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、些か速いペースで集団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではいいところがなく8着に終わった。