ワイエムローマン（1984年生、母ワイエムテスコ）

ワイエムローマン（1984年5月2日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のブレイヴエストローマン（当時12歳）と交配したワイエムテスコが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）浦河小林牧場。戦績は、中央平地26戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は1988年の4歳以上400万下。

経歴

デビュー前

谷八郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1986年）

11月29日、デビュー戦は田島良保騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は434kg。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3歳（1987年）

2月7日、中9週で迎えた2戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1200m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田島良保騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったワンダーレジストにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

2月28日、中2週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田島良保騎手（2戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を炸裂させて、最後は2着のミタキングを半馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

3月15日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンのチューリップ賞（阪神芝1600m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で田島良保騎手（3戦1勝）。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はバタバタになってしまい10着に敗れた。

4月12日、中3週で迎えた5戦目は、4歳400万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田島良保騎手（4戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に敗れた。

6月27日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、4歳400万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で田島良保騎手（5戦1勝）。15頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では閃光のような末脚を繰り出したが、5着に終わった。

7月25日、中3週で迎えた7戦目は、4歳以上400万下の筑紫特別（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は7戦連続で田島良保騎手（6戦1勝）。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に終わった。

8月16日、中2週で迎えた8戦目は、横山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上400万下（小倉芝1700m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く14着に終わった。

11月8日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は田島良保騎手（7戦1勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のクリウェーブを3/4馬身振り切って2勝目を手にした。

11月29日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の桃山特別（京都ダート1400m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で田島良保騎手（8戦2勝）。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

12月27日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田島良保騎手（9戦2勝）。13頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に終わった。

4歳（1988年）

1月16日、中2週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田島良保騎手（10戦2勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚を失くしてしまい13着に敗れた。

2月28日、中5週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田島良保騎手（11戦2勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

3月27日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で田島良保騎手（12戦2勝）。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り6着に終わった。

5月1日、中4週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で田島良保騎手（13戦2勝）。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では見所を作れず14着に敗れた。

11月13日、約6か月半の休養明けで迎えた16戦目は、山本康二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（京都芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。20頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に敗れた。

11月26日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上400万下（中京ダート1000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で山本康二騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

12月10日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上400万下（中京ダート1000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で山本康二騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のスリーアルペンに1馬身半の差をつけて制した。

5歳（1989年）

1月5日、中3週で迎えた19戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で山本康二騎手（3戦1勝）。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後はバタバタになってしまい14着に終わった。

1月21日、中1週で迎えた20戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で山本康二騎手（4戦1勝）。10頭立ての8番人気で大外10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

4月2日、中9週で迎えた21戦目は、5歳以上900万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で山本康二騎手（5戦1勝）。18頭立ての17番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではいい脚を見せられず16着に終わった。

4月29日、中3週で迎えた22戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で山本康二騎手（6戦1勝）。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではいいところがなく15着に終わった。

5月27日、中3週で迎えた23戦目は、5歳以上900万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は横山雄一騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず14着に終わった。

12月9日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた24戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は田島良保騎手（14戦2勝）。14頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではいいところがなく12着に終わった。

12月24日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上900万下（阪神芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は山本康二騎手（7戦1勝）。13頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい6着に終わった。

6歳（1990年）

1月7日、中1週で迎えた26戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山本康二騎手（8戦1勝）。14頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に終わった。