キッズヴェローチェ（2004年生、母コープランズナニー）

キッズヴェローチェ（2004年4月3日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名（子供）＋速い（伊）」。毛色は鹿毛。種牡馬のアグネスタキオン（当時6歳）と交配したコープランズナニーが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地11戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は2007年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

松山康久厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2007年）

1月7日、デビュー戦は勝浦正樹騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝2000m 晴/重）に出走。馬体重は470kg。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のダノンヴィッターに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

1月21日、中1週で迎えた2戦目は、3歳500万下の若竹賞（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

2月17日、中3週で迎えた3戦目は、3歳500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3月10日、中2週で迎えた4戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

6月2日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、3歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（3戦1勝）。18頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露し、3着に入った。

6月23日、中2週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた6戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1700m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に敗れた。

7月15日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた7戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の尖閣湾特別（新潟芝1800m 外回り雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

10月14日、約3か月の休養明けで迎えた8戦目は、3歳以上500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（4戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に敗れた。

11月24日、中5週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のニシノブルームーンを半馬身振り切って2勝目を手に入れた。

4歳（2008年）

5月3日、約5か月半の休み明けで迎えた10戦目は、4歳以上1000万下の金峰山特別（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、最後はノーフォークパインと並んで4着同着となった。

5歳（2009年）

5月3日、約12か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（5戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では迫力のある伸びを見せたが、勝ったロックバルーンにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。