ウォータールルド（2008年生、母ウォーターエナン）

ウォータールルド（2008年3月9日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋フランスとスペインの国境にある町」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のウォーターリーグ（当時10歳）と交配したウォーターエナンが10歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）伏木田牧場。戦績は、中央平地37戦6勝2着7回。2013年のギャラクシーステークス(オープン)に勝利した他、2014年のすばるステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

岡田稲男厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

9月20日、デビュー戦は酒井学騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は482kg。12頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に終わった。

10月10日、中2週で迎えた2戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1400m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線に入ると、前で粘るエーシンジェイワンを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って未勝利戦を制した。

11月14日、中4週で迎えた3戦目は、2歳500万下の黄菊賞（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びが鈍く10着に終わった。

3歳（2011年）

1月10日、中7週で迎えた4戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に終わった。

4月23日、約3か月半の休養明けで迎えた5戦目は、3歳500万下（京都ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（3戦0勝）。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

6月5日、中5週で迎えた6戦目は、3歳500万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で酒井学騎手（4戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

7月24日、中6週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で酒井学騎手（5戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では賦性の負けん性を発揮してゴールまで落伍することなく走り切ったがが、5着に終わった。

10月22日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で酒井学騎手（6戦0勝）。13頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のアテーナーズブレスに1馬身半の差をつけて制した。

11月12日、中2週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の黒埼特別（新潟ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で酒井学騎手（7戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮したが、3着に終わった。

11月26日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の田川特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で酒井学騎手（8戦1勝）。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のメイショウエバモアをクビ差振り切って制した。

12月17日、中2週で迎えた11戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のサンタクロースステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

4歳（2012年）

3月24日、約3か月半の休み明けで迎えた12戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の鳴門ステークス（阪神ダート1400m 曇/不良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

4月21日、中3週で迎えた13戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の鎌倉ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、4着に入った。

5月26日、中4週で迎えた14戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の薫風ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたトシギャングスター決め手に屈してクビ差の2着となった。

7月21日、中7週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の香嵐渓特別（中京ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は酒井学騎手（9戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったモズベラベラに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

10月7日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の円山特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（10戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、抜け出したアドマイヤサガスにハナ差届かず2着に甘んじた。

10月28日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の河口湖特別（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では凄まじい末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のトキノエクセレントに3馬身の差をつけて4勝目を手にした。

11月10日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の錦秋ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（2戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では、そのまま渾身の粘り腰で末脚を持続させて先頭を奪い、最後は2着のツクバコガネオーに2馬身の差をつけて5勝目を奪取した。

5歳（2013年）

1月12日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、大和ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

3月9日、中7週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた20戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのポラリスステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

4月28日、中6週で迎えた21戦目は、オアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり13着に敗れた。

10月5日、約5か月半の休み明けで迎えた22戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ペルセウスステークス（東京ダート1400m 小雨/不良）に出走。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚が上がってしまい9着に終わった。

11月17日、中5週で迎えた23戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、エーシントップに3/4馬身交わされて2着となった。

12月22日、中4週で迎えた24戦目は、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではひたひたと前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のマルカフリートを半馬身振り切って優勝

6歳（2014年）

2月8日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた25戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、すばるステークス（京都ダート1400m 曇/重）に出走。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のタフネスで最後まで奮闘したが、勝ったベストウォーリアにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

5月4日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から16kg絞って迎えた26戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、オアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい15着に敗れた。

5月18日、中1週で迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたキョウワダッフィー決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

6月21日、中4週で迎えた28戦目は、天保山ステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮闘したが、抜け出したエーシンビートロンを捕まえ切れず、1馬身差の2着に敗北した。

7歳（2015年）

3月8日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた29戦目は、ハンデ戦でオープンのポラリスステークス（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は酒井学騎手（11戦2勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はバタバタになってしまい12着に敗れた。

8歳（2016年）

4月2日、約13か月の休養明けで馬体重を前走から8kg絞って迎えた30戦目は、コーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（3戦1勝）。14頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では全く伸びず9着に終わった。

5月15日、中5週で迎えた31戦目は、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（3戦0勝）。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に終わった。

6月18日、中4週で迎えた32戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、天保山ステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

7月10日、中2週で迎えた33戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのマリーンステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、4着を確保した。

9歳（2017年）

2月4日、約7か月の休み明けで迎えた34戦目は、ハンデ戦でオープンの大和ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

3月5日、中3週で迎えた35戦目は、ポラリスステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びあぐねて11着に敗れた。

7月9日、約4か月の休養明けで迎えた36戦目は、G3のプロキオンステークス（中京ダート1400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は酒井学騎手（12戦2勝）。15頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びを欠き9着に終わった。

8月20日、中5週で迎えた37戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのNST賞（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず9着に終わった。