トニーザグレート（1994年生、母リトルジャイアント）

トニーザグレート（1994年5月23日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のトニービン（当時11歳）と交配したリトルジャイアントが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地37戦3勝2着5回。主な勝ち鞍は1997年の中京日経賞(900万下)。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額3,400万円（85万×40口）で一口馬主が募集された。

小原伊佐美厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1997年）

1月7日、デビュー戦は小原義之騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1400m 曇/良）に出走。馬体重は472kg。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では強靭な末脚を発揮し、3着に入った。

1月19日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で小原義之騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったビンラシッドビンにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

2月2日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（小倉芝1800m 雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で小原義之騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、アンブラスモアに交わされて3馬身半差の2着に敗北した。

2月22日、中2週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小原義之騎手（3戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のユウキフジをハナ差振り切って初勝利を挙げた。

3月9日、中1週で迎えた5戦目は、4歳500万下のぶっぽうそう特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で小原義之騎手（4戦1勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のスリーファイトをハナ差振り切って優勝

3月23日、中1週で迎えた6戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で小原義之騎手（5戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

5月3日、中5週で迎えた7戦目は、3歳G3の青葉賞（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で小原義之騎手（6戦2勝）。17頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では脚を伸ばせず12着に敗れた。

5月18日、中1週で迎えた8戦目は、4歳900万下の白藤ステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で小原義之騎手（7戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

11月9日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた9戦目は、4歳以上900万下の醍醐特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で小原義之騎手（8戦2勝）。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったツルマルガイセンに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

11月23日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下の豊明特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で小原義之騎手（9戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

12月14日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下の中京日経賞（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で小原義之騎手（10戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では息長く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のタマモプロモーターをアタマ差振り切って勝利を手に入れた。

4歳（1998年）

2月1日、中6週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の飛鳥ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で小原義之騎手（11戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したナムラキントウンを捕まえ切れず、1馬身差の2着に敗北した。

2月21日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の斑鳩ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で小原義之騎手（12戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場なく10着に敗れた。

3月15日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の白川郷ステークス（中京芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で小原義之騎手（13戦3勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4月4日、中2週で迎えた15戦目は、5歳以上1600万下のなにわステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で小原義之騎手（14戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

4月18日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（中京芝1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は16戦連続で小原義之騎手（15戦3勝）。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。最後は失速してしまい16着に終わった。

12月19日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた17戦目は、4歳以上900万下の豊明特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で小原義之騎手（16戦3勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚が冴えず11着に敗れた。

5歳（1999年）

1月9日、中2週で迎えた18戦目は、5歳以上900万下の初夢賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は18戦連続で小原義之騎手（17戦3勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

1月24日、中1週で迎えた19戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は19戦連続で小原義之騎手（18戦3勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に敗れた。

2月14日、中2週で迎えた20戦目は、5歳以上900万下の中京スポーツ杯（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は20戦連続で小原義之騎手（19戦3勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったフジノプライアムを半馬身捉え切れず2着となった。

3月6日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の野麦峠特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は21戦連続で小原義之騎手（20戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

4月18日、中5週で迎えた22戦目は、5歳以上900万下の馬籠特別（中京芝2500m 雨/稍重）に出走。鞍上は22戦連続で小原義之騎手（21戦3勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

5月2日、中1週で迎えた23戦目は、5歳以上900万下の鴨川特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は23戦連続で小原義之騎手（22戦3勝）。13頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は一杯になって8着に敗れた。

5月30日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の浜名湖特別（中京芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は24戦連続で小原義之騎手（23戦3勝）。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

6月19日、中2週で迎えた25戦目は、5歳以上900万下の小野特別（阪神芝1600m 雨/不良）に出走。鞍上は25戦連続で小原義之騎手（24戦3勝）。11頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に終わった。

12月18日、約6か月の休養明けで迎えた26戦目は、4歳以上900万下の日豊特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は26戦連続で小原義之騎手（25戦3勝）。18頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい15着に終わった。

6歳（2000年）

1月5日、中2週で迎えた27戦目は、5歳以上900万下の睦月賞（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は27戦連続で小原義之騎手（26戦3勝）。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が鈍り12着に終わった。

2月5日、中3週で迎えた28戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の春日特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。最後は一杯になって10着に終わった。

2月12日、連闘で迎えた29戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の吉野ケ里特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は小原義之騎手（27戦3勝）。13頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

3月4日、中2週で迎えた30戦目は、5歳以上900万下の中京スポーツ杯（中京芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小原義之騎手（28戦3勝）。13頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

3月25日、中2週で迎えた31戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の山陽特別（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小原義之騎手（29戦3勝）。13頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に終わった。

4月15日、中2週で迎えた32戦目は、5歳以上900万下（阪神芝1600m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で小原義之騎手（30戦3勝）。17頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に終わった。

4月23日、連闘で迎えた33戦目は、5歳以上900万下の紫野特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で小原義之騎手（31戦3勝）。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場なく8着に終わった。

5月7日、中1週で迎えた34戦目は、5歳以上900万下（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で小原義之騎手（32戦3勝）。13頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ伸び切れず6着に終わった。

7歳（2001年）

3月11日、約10か月半の休養明けで迎えた35戦目は、4歳以上900万下の野麦峠特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で小原義之騎手（33戦3勝）。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に終わった。

4月8日、中3週で迎えた36戦目は、4歳以上900万下の明石特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で小原義之騎手（34戦3勝）。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く14着に終わった。

4月29日、中2週で迎えた37戦目は、4歳以上900万下の白川特別（京都芝2400m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は9戦連続で小原義之騎手（35戦3勝）。12頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では見所を作れず11着に終わった。