ヴェスペラル（1996年生、母メグロインスパイヤ）

経歴

デビュー前

1歳のとき、川越敏樹から「北海道8月市場サラブレッド2歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって430.5万円で落札された。

2歳（1998年）

6月14日、デビュー戦は伊藤直人騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館ダート1000m 小雨/良）に出走。馬体重は444kg。11頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に終わった。

6月20日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（函館芝1200m 雨/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で伊藤直人騎手（1戦0勝）。15頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず11着に終わった。

8月23日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。10頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の心肺能力で最後まで敢闘したが、ミルダイヤに交わされて2馬身半差の2着となった。

9月26日、中4週で迎えた4戦目は、田村宏之騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1000m 曇/稍重）に50kgの軽斤量で出走。7頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、壮絶なハイペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって4着に敗れた。

10月3日、連闘で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝1200m 外回り晴/重）に出走。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では最後まで息が続かず8着に敗れた。

10月17日、中1週で迎えた6戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1200m 雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ5着に沈んだ。

11月1日、中1週で迎えた7戦目は、竹之下智昭騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1200m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。主導権を奪い、リードを2馬身以上キープして、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず5着に沈んだ。

12月5日、中4週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1000m 雨/不良）に出走。鞍上は伊藤直人騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではひたひたと前との差を詰めて、最後は2着のクリムゾンクローバを3/4馬身振り切って待望の初勝利を挙げた。

3歳（1999年）

1月9日、中4週で迎えた9戦目は、白浜雄造騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳500万下（京都ダート1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の勝負根性でゴールまで力戦し、4着を確保した。

1月17日、連闘で迎えた10戦目は、4歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は伊藤直人騎手（3戦1勝）。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、極端なハイペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい10着に敗れた。

3月27日、中9週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた11戦目は、4歳500万下（阪神ダート1200m 曇/不良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は白浜雄造騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、激烈なハイペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に敗れた。

4月18日、中2週で迎えた12戦目は、4歳500万下（阪神ダート1200m 雨/重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で白浜雄造騎手（2戦0勝）。15頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。端をきる形となり、凄まじいハイペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい7着に敗れた。

5月1日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳500万下（東京ダート1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で白浜雄造騎手（3戦0勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、リズムコーダに交わされて4馬身差の2着となった。

5月23日、中2週で迎えた14戦目は、4歳500万下（東京ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は田村宏之騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入った。

6月13日、中2週で迎えた15戦目は、菊池憲太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

8月14日、中8週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は伊藤直人騎手（4戦1勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では最後まで息が続かず12着に敗れた。

9月4日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤直人騎手（5戦1勝）。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では天与の負けん性を発揮して諦めることなく走り切り、4着を確保した。

9月25日、中2週で迎えた18戦目は、吉永護騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/重）に出走。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや速いペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では全く伸びず6着に終わった。

10月9日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた19戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1200m 曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ソロモンシチーに交わされて2馬身半差の2着となった。

10月24日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り5着に敗れた。

11月6日、中1週で迎えた21戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り9着に終わった。

4歳（2000年）

1月9日、中8週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた22戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は白浜雄造騎手（4戦0勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい11着に敗れた。

1月29日、中2週で迎えた23戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は伊藤直人騎手（6戦1勝）。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

2月5日、連闘で迎えた24戦目は、5歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤直人騎手（7戦1勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、激烈なハイペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のクイックスズカに1馬身3/4の差をつけて2勝目を獲得した。