ジンパワー（1988年生、母ダイワプリマ）

ジンパワー（1988年5月12日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。品種はサラブレッド系で、毛色は黒鹿毛。種牡馬のナイスダンサー（当時19歳）と交配したダイワプリマが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（株）タガミファーム。戦績は、中央平地27戦4勝2着2回、地方9戦2勝。主な勝ち鞍は1992年の4歳以上900万下(牝)。

経歴

デビュー前

松永善晴厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1991年）

5月12日、デビュー戦は林満明騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（京都芝1600m 小雨/良）に出走。馬体重は436kg。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい11着に敗れた。

6月1日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、松永昌博騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（京都芝1600m 曇/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が冴えず10着に敗れた。

6月15日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中京ダート1000m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

6月30日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中京ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で松永昌博騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

7月13日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は林満明騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、4着に終わった。

8月4日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は松永昌博騎手（3戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて、最後は2着のツキノエンゼルに1馬身の差をつけて初白星を挙げた。

8月18日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手（4戦1勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月31日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永昌博騎手（5戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、勝ったタマモファンタジーに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。

9月22日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた9戦目は、4歳以上500万下の秋分特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松永昌博騎手（6戦1勝）。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず4着に終わった。

10月5日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で松永昌博騎手（7戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では卓抜な伸び脚で追い上げたが、抜け出したヤエノテンリュウにハナ差届かず2着に甘んじた。

10月20日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で松永昌博騎手（8戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るインターエトワールを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて断然人気に応えた。

11月23日、中4週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の衣笠特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で松永昌博騎手（9戦2勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚色が悪くなり11着に敗れた。

12月7日、中1週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の北摂特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で松永昌博騎手（10戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

12月21日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で松永昌博騎手（11戦2勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に敗れた。

4歳（1992年）

1月12日、中2週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で松永昌博騎手（12戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。

7月19日、約6か月半の休み明けで迎えた16戦目は、西浦勝一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

8月1日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下の日向特別（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は松永昌博騎手（13戦2勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい8着に敗れた。

8月16日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は西浦勝一騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るテルノキクヒメを驚異的な末脚でハナ差だけ差し切って3勝目を手にした。

9月5日、中2週で迎えた19戦目は、日吉正和騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の桜島特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて10着に終わった。

9月19日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上900万下の芦屋川特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は松永昌博騎手（14戦2勝）。14頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見所を作れず9着に終わった。

10月18日、中3週で迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手（15戦2勝）。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のセカンドサンユウに2馬身半の差をつけて制した。

12月19日、中8週で迎えた22戦目は、村山明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて12着に終わった。

5歳（1993年）

1月10日、中2週で迎えた23戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は松永昌博騎手（16戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい12着に敗れた。

1月31日、中2週で迎えた24戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手（17戦3勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

3月28日、中7週で迎えた25戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で松永昌博騎手（18戦3勝）。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に終わった。

4月17日、中2週で迎えた26戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松永昌博騎手（19戦3勝）。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。最後は脚が止まってしまい10着に敗れた。

5月2日、中1週で迎えた27戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で松永昌博騎手（20戦3勝）。14頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が衰えて14着に終わった。

7月6日、中8週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた28戦目は、宮岸由香騎手を鞍上に迎えて、ペガサス特別（金沢ダート1900m 晴/稍重）に出走。8頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。5着に終わった。

7月18日、中1週で迎えた29戦目は、吉井敏雄騎手を鞍上に迎えて、読売レディス杯（金沢ダート1900m 雨/不良）に出走。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。6着に敗れた。

8月3日、中1週で迎えた30戦目は、フェニックス特別（金沢ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は宮岸由香騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のタッチザゴールドに2馬身半の差をつけて5勝目を奪取した。

8月30日、中3週で迎えた31戦目は、ペガサス特別（金沢ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で宮岸由香騎手（2戦1勝）。7頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。最後は、2着のキタシバスペインに2馬身の差をつけて制した。

9月12日、中1週で迎えた32戦目は、ペガサス特別（金沢ダート1900m 曇/重）に出走。鞍上は吉井敏雄騎手（1戦0勝）。7頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。5着に敗れた。

9月26日、中1週で迎えた33戦目は、白山大賞典（金沢ダート2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉井敏雄騎手（2戦0勝）。9頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。9着に終わった。

10月12日、中1週で迎えた34戦目は、ペガサス特別（金沢ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉井敏雄騎手（3戦0勝）。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。4着に敗れた。

10月24日、中1週で迎えた35戦目は、ペガサス特別（金沢ダート1900m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で吉井敏雄騎手（4戦0勝）。7頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。7着に終わった。

12月6日、中5週で迎えた36戦目は、ペガサス特別（金沢ダート1900m 曇/不良）に出走。鞍上は宮岸由香騎手（3戦2勝）。7頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。7着に終わった。