ワンダーアロマ（1995年生、母ラブリースター）

ワンダーアロマ（1995年3月24日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のイナリワン（当時11歳）と交配したラブリースターが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）信岡牧場。戦績は、中央平地28戦3勝2着1回。1998年の紅梅ステークス(オープン牝)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

領家政蔵厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1997年）

11月30日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮闘したが、勝ったビッグマキバオーにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月6日、連闘で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳新馬（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のティークリッパーに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（1998年）

1月24日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの紅梅ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、4着に終わった。

2月15日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

3月29日、中5週で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず6着に敗れた。

4月11日、中1週で迎えた6戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に終わった。

8月30日、約4か月半の休養明けで迎えた7戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の三年坂特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

9月12日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮したが、3着に終わった。

9月27日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るメイショウバビーンを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて圧倒的支持に応えた。

10月11日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（2戦1勝）。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

4歳（1999年）

6月13日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、武英智騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の賢島特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に終わった。

7月4日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で武英智騎手（1戦0勝）。7頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るシノギトップをクビ差だけ差し切って3勝目を収める

7月24日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の西日本スポーツ杯（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で武英智騎手（2戦1勝）。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

8月8日、中1週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の西海賞（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武英智騎手（3戦1勝）。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に終わった。

8月29日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の平尾台特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で武英智騎手（4戦1勝）。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に終わった。

9月19日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で武英智騎手（5戦1勝）。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

10月17日、中3週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で武英智騎手（6戦1勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。

10月24日、連闘で迎えた18戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で武英智騎手（7戦1勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

11月13日、中2週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は9戦連続で武英智騎手（8戦1勝）。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に敗れた。

12月5日、中2週で迎えた20戦目は、清山宏明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

12月19日、中1週で迎えた21戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は一杯になって7着に敗れた。

12月26日、連闘で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は武英智騎手（9戦1勝）。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く7着に終わった。

5歳（2000年）

11月4日、約10か月半の休み明けで迎えた23戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武英智騎手（10戦1勝）。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず15着に終わった。

11月19日、中1週で迎えた24戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は清山宏明騎手（1戦0勝）。14頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は垂れてしまい13着に終わった。

12月3日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で清山宏明騎手（2戦0勝）。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く14着に終わった。

12月17日、中1週で迎えた26戦目は、荻野要騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神ダート1400m 雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず13着に終わった。

6歳（2001年）

1月8日、中2週で迎えた27戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は武英智騎手（11戦1勝）。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が振るわず13着に終わった。

1月14日、連闘で迎えた28戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武英智騎手（12戦1勝）。14頭立ての14番人気で大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず14着に終わった。