ヤマニンアクロ（1996年生、母ヤマニンクララ）

ヤマニンアクロ（1996年5月2日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のヤマニンスキー（当時21歳）と交配したヤマニンクララが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）ヤマニンベン牧場。戦績は、中央平地10戦2勝2着1回。1999年の共同通信杯4歳ステークス(G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

萩原清厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1998年）

9月6日、デビュー戦は勝浦正樹騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は516kg。5頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、かなりのスローペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のホッカイパープルに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月26日、中2週で迎えた2戦目は、2歳G3の札幌3歳ステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦1勝）。14頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、5着を確保した。

11月8日、中5週で迎えた3戦目は、3歳500万下の百日草特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（2戦1勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、フューチャアイドルにクビ差交わされて2着となった。

11月21日、中1週で迎えた4戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の東京スポーツ杯3歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

3歳（1999年）

2月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、3歳G3の共同通信杯4歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（3戦1勝）。14頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で粘り込んで、最後は2着のキンショーテガラに1馬身半の差をつけて重賞初制覇を遂げる

4月18日、中8週で迎えた6戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（4戦2勝）。17頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に終わった。

6月6日、中6週で迎えた7戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（5戦2勝）。18頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり10着に終わった。

10月2日、約4か月の休養明けで迎えた8戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で勝浦正樹騎手（6戦2勝）。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず12着に敗れた。

5歳（2001年）

11月10日、約25か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた9戦目は、3歳以上1600万下のノベンバーステークス（東京芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で勝浦正樹騎手（7戦2勝）。15頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では見せ場を作れず15着に終わった。

11月24日、中1週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のウェルカムステークス（東京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で勝浦正樹騎手（8戦2勝）。11頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい11着に終わった。