サムタイム（2002年生、母アコニットローマン）

サムタイム（2002年6月3日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「時々」。毛色は青鹿毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時17歳）と交配したアコニットローマンが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は大典牧場（有）。戦績は、中央平地30戦3勝、中央障害6戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2005年の3歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

安田伊佐夫厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2005年）

1月8日、デビュー戦は安田康彦騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（京都ダート1400m 曇/良）に出走。馬体重は488kg。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

1月29日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた2戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で安田康彦騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

2月13日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で安田康彦騎手（2戦0勝）。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く13着に敗れた。

3月5日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で安田康彦騎手（3戦0勝）。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では出色の末脚を繰り出し、3着に入った。

3月20日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で安田康彦騎手（4戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のオーロラムスメを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。

4月10日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は6戦連続で安田康彦騎手（5戦1勝）。12頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。競走中止となった。

9月10日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた7戦目は、田嶋翔騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。9頭立ての8番人気で大外9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が悪くなり7着に終わった。

9月25日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田嶋翔騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のチェリーヴァレーをクビ差振り切って2勝目を挙げた。

10月16日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は安田康彦騎手（6戦1勝）。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では見せ場なく16着に終わった。

11月6日、中2週で迎えた10戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。13頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では脚が上がってしまい13着に終わった。

11月27日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田嶋翔騎手（2戦1勝）。14頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには参加できず最後はサンレイフレールと並んで9着同着となった。

12月24日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の名古屋日刊スポーツ杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は安田康彦騎手（7戦1勝）。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず8着に終わった。

4歳（2006年）

1月22日、中3週で迎えた13戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の睦月賞（京都芝2400m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。10頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず5着に終わった。

2月12日、中2週で迎えた14戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の皿倉山特別（小倉芝2600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では生来の負けじ心を発揮してどうにかこうにかゴールまで走り切り、4着を確保した。

3月4日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の淡路特別（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は小林徹弥騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では全く伸びず10着に終わった。

4月8日、中4週で迎えた16戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では余力が残っておらず7着に終わった。

4月23日、中1週で迎えた17戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の奥の細道特別（福島芝2600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。12頭立ての10番人気で大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。

5月21日、中3週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に終わった。

6月25日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の遊楽部特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に沈んだ。

7月9日、中1週で迎えた20戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を披露したが、3着に終わった。

7月22日、中1週で迎えた21戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

8月5日、中1週で迎えた22戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では全く伸びず5着に敗れた。

8月12日、連闘で迎えた23戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は失速してしまい8着に敗れた。

9月23日、中5週で迎えた24戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に敗れた。

12月23日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた25戦目は、大庭和弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

5歳（2007年）

1月20日、中3週で馬体重を前走からさらに14kg減らして迎えた26戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後はバテてしまい11着に終わった。

3月4日、中5週で馬体重を前走から20kg戻して迎えた27戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では全く伸びず8着に敗れた。

4月8日、中4週で迎えた28戦目は、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で田中剛騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。3着に入った。

5月12日、中4週で迎えた29戦目は、山本康志騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。6着に敗れた。

6月24日、中5週で迎えた30戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2750m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。競走中止となった。

7月14日、中2週で迎えた31戦目は、金子光希騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内小雨/良）に出走。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。5着に敗れた。

8月4日、中2週で迎えた32戦目は、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で金子光希騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、勝ったメイショウハーデスから半馬身差の2着に敗北した。

8月25日、中2週で迎えた33戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、2着のマイネルジェムに5馬身の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

10月21日、中7週で迎えた34戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず6着に終わった。

11月11日、中2週で迎えた35戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 小雨/稍重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のフレアキャスケードをハナ差振り切って1着ゴールを果たした。

12月2日、中2週で迎えた36戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の舞浜特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい12着に終わった。