アダムスピーク（2009年生、母シンハリーズ）

アダムスピーク（2009年2月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「スリランカの聖地名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時7歳）と交配したシンハリーズが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地8戦3勝2着1回。2011年のラジオNIKKEI杯2歳ステークス(G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額6,000万円（15万×400口）で一口馬主が募集された。

石坂正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2011年）

12月4日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線に入ると、前で粘るダノンキセキを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

12月24日、中2週で迎えた2戦目は、2歳G3のラジオNIKKEI杯2歳ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のゴールドシップに1馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

3歳（2012年）

3月4日、中9週で迎えた3戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

4月15日、中5週で迎えた4戦目は、N.ピンナ騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は力尽きて18着に敗れた。

5歳（2014年）

1月11日、約21か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた5戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の逢坂山特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に沈んだ。

1月25日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上1000万下の花見小路特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい7着に敗れた。

5月11日、約3か月半の休み明けで迎えた7戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の日吉特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したメイショウソラーレに3/4馬身届かず2着に敗北した。

5月31日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のハイパーチャージを半馬身振り切って久方ぶりに勝利を挙げた。