サルジュターグ（2020年生、母ピッパレジーナ）

サルジュターグ（2020年3月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「雪の冠(アラビア語)。本馬の毛色より。一つでも多く勝てるように」。毛色は芦毛。種牡馬のダンカーク（当時14歳）と交配したピッパレジーナが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は宮内牧場。戦績は、中央平地7戦0勝、地方4戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は2023年の3歳。

経歴

デビュー前

村田一誠厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2022年）

7月23日、デビュー戦は丸山元気騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。馬体重は484kg。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に終わった。

12月28日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg減らして迎えた2戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず14着に終わった。

3歳（2023年）

3月25日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg戻して迎えた3戦目は、小林勝太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1400m 曇/不良）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、かなり遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい8着に終わった。

5月9日、3歳戦のフォーチュネイト菖蒲特別（大井ダート1200m 晴/重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小林勝太騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったシロイトイキに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

8月13日、約3か月の休養明けで迎えた5戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は一杯になって10着に終わった。

9月26日、中5週で迎えた6戦目は、渡辺竜也騎手を鞍上に迎えて、3歳（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。7頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のパトリに6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月12日、中1週で迎えた7戦目は、一般C12（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺竜也騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のダイチノメグミに7馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

11月25日、中5週で迎えた8戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。15頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、後続との差を2馬身以上保って、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい15着に終わった。

12月16日、中2週で迎えた9戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京ダート1200m 曇/重）に出走。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では見せ場を作れず16着に終わった。

4歳（2024年）

1月27日、中5週で迎えた10戦目は、小林美駒騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では速い脚を使えず15着に終わった。

2024年2月2日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

4月1日、中8週で迎えた11戦目は、祝!第二回銀次爆誕杯（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は渡辺竜也騎手（2戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、勝ったケンヴァイザッハに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

4月29日、中3週で迎えた12戦目は、細川智史騎手を鞍上に迎えて、ウマ娘シンデレラグレイ賞（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るエイシンセブンを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って勝利を手中に収めた。