ビックファントム（2010年生、母エリカオンヒル）

ビックファントム（2010年3月10日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「大きな幽霊」。毛色は鹿毛。種牡馬のアフリート（当時26歳）と交配したエリカオンヒルが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（株）本桐牧場。戦績は、中央平地9戦0勝2着1回、地方14戦0勝2着1回。

経歴

デビュー前

1歳のとき、本桐牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、芹澤精一によって399万円で落札された。

勢司和浩厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2012年）

10月21日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は508kg。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では天資のガッツでゴールまで力戦したが、4着に終わった。

11月4日、中1週で迎えた2戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1300m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

3歳（2013年）

1月14日、中9週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天賦の闘志でゴールまで勇戦し、4着に入った。

2月9日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

3月17日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったモレサンドニに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

4月14日、中3週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

5月5日、中2週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は脚が止まってしまい14着に敗れた。

8月3日、約3か月の休養明けで迎えた8戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、5着に終わった。

8月24日、中2週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

10月4日、中5週で迎えた10戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、一般C1四（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい8着に敗れた。

10月15日、中1週で迎えた11戦目は、秋麗特別（大井ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、伸びてきたソプラノラトゥーラ決め手に屈してクビ差の2着となった。

11月7日、中2週で迎えた12戦目は、中野区特別（大井ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で御神本訓史騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では余力が残っておらず14着に敗れた。

11月24日、中1週で迎えた13戦目は、こいぬ座特別（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で御神本訓史騎手（3戦0勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が鈍り14着に終わった。

12月4日、中0週で迎えた14戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、ありがとう「福山競馬」（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

12月27日、中2週で迎えた15戦目は、タンザナイト特別（大井ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で和田譲治騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に終わった。

4歳（2014年）

1月10日、中1週で迎えた16戦目は、宮城おおさき高橋英文引退記念（船橋ダート1000m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で和田譲治騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

1月20日、中0週で迎えた17戦目は、白富士賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で和田譲治騎手（3戦0勝）。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後はガス欠状態になり12着に敗れた。

3月30日、中9週で迎えた18戦目は、八丈島フリージア賞（大井ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で和田譲治騎手（4戦0勝）。14頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず11着に終わった。

4月20日、中2週で迎えた19戦目は、おとめ座特別（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で和田譲治騎手（5戦0勝）。14頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず10着に終わった。

5月13日、中2週で迎えた20戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、ジェイド特別（大井ダート1400m 晴/稍重）に出走。15頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はタレてしまい12着に終わった。

6月1日、中2週で迎えた21戦目は、夏木立特別（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に終わった。

7月9日、中4週で迎えた22戦目は、一般C1六七（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で坂井英光騎手（2戦0勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

7月30日、中2週で迎えた23戦目は、一般C1五六七（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂井英光騎手（3戦0勝）。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。