エビスグレイト（2010年生、母アラサナコンカロ）

エビスグレイト（2010年4月8日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「冠名＋偉大な、卓越した」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時9歳）と交配したアラサナコンカロが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）恵比寿牧場。主な勝ち鞍は2014年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、恵比寿牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

加藤征弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2012年）

8月5日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は470kg。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が残っておらず4着に敗れた。

9月17日、中5週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではいいところがなく5着に敗れた。

3歳（2013年）

4月27日、約7か月半の休み明けで迎えた3戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

12月6日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた4戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、荒スポブログカップ（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るマヤノチャクリを凄まじい末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

12月26日、中2週で迎えた5戦目は、ミミズク賞（名古屋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエリモフローラに8馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

4歳（2014年）

1月14日、中2週で迎えた6戦目は、孔雀座特別（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岡部誠騎手（2戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のポケットピースを3/4馬身振り切って断トツ人気に応えた。

2月4日、中2週で迎えた7戦目は、一般B4（名古屋ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で岡部誠騎手（3戦3勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のマイネルコイヌールに4馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

4月12日、中9週で迎えた8戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のファイブタブレットをクビ差振り切って怒涛の5連勝を決めた。

5月4日、中2週で迎えた9戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の中ノ岳特別（新潟ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず7着に終わった。

6月14日、中5週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鬼脚を炸裂させて、最後は2着のディーエスコマンドに1馬身3/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

8月17日、中8週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の瀬波温泉特別（新潟ダート1800m 曇/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（2戦2勝）。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

11月1日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の福島放送賞（福島ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、ストロングサウザーに半馬身交わされて2着に敗北した。

12月7日、中4週で迎えた13戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の松戸特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の強靭な心肺能力で最後まで奮闘したが、伸びてきたセブンフォース決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

5歳（2015年）

1月4日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の初日の出賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上はC.デムーロ騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

3月1日、中7週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続でC.デムーロ騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったマドリードカフェにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

4月18日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の利根川特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。端に立つ形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい9着に敗れた。

7月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた17戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の天の川賞（福島ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が衰えて7着に敗れた。

8月16日、中4週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の報知杯大雪ハンデキャップ（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（3戦2勝）。13頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて8着に終わった。

8月30日、中1週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の2015ワールドオールスタージョッキーズ第3戦（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、4着に終わった。

9月20日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の初風特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

10月4日、中1週で迎えた21戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の勝浦特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい12着に敗れた。

6歳（2016年）

7月31日、約10か月の休養明けで迎えた22戦目は、3歳以上1000万下の大通特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚を失くしてしまい6着に敗れた。

10月10日、中9週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下のレジェンドトレーナーカップ（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（4戦2勝）。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

7歳（2017年）

1月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた24戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では全く伸びず13着に終わった。

2月25日、中6週で迎えた25戦目は、嘉藤貴行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びあぐねて11着に終わった。

7月8日、約4か月半の休養明けで迎えた26戦目は、3歳以上1000万下の噴火湾特別（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（5戦2勝）。11頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには加われず6着に終わった。

7月16日、連闘で迎えた27戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の渡島特別（函館ダート1700m 雨/不良）に出走。13頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいいところがなく7着に終わった。

8月17日、中4週で迎えた28戦目は、吉村智洋騎手を鞍上に迎えて、SKNフラッシュ8カップ（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、勝ったチーフアセスメントに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

8歳（2018年）

5月22日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から17kg減らして迎えた29戦目は、堀場裕充騎手を鞍上に迎えて、一般C1四（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は垂れてしまい6着に敗れた。

6月3日、中1週で迎えた30戦目は、一般C1七（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で堀場裕充騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。競走中止となった。