ニシノカンザシ（2011年生、母ニシノフジムスメ）

ニシノカンザシ（2011年3月27日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋かんざし。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のタニノギムレット（当時12歳）と交配したニシノフジムスメが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）岡田牧場。戦績は、中央平地9戦1勝2着2回、地方33戦0勝。主な勝ち鞍は2014年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

水野貴広厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2013年）

9月8日、デビュー戦は勝浦正樹騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は434kg。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、伸びてきたシャインシュラーク決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

9月29日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したマイネルゾンネを捕まえ切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

10月27日、中3週で迎えた3戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が悪くなり9着に敗れた。

3歳（2014年）

1月26日、約3か月の休養明けで迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後はタレてしまい8着に敗れた。

3月21日、中7週で迎えた5戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に敗れた。

5月3日、中5週で迎えた6戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のケイクエストをクビ差振り切って未勝利戦を制した。

5月24日、中2週で迎えた7戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下のカーネーションカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。17頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず9着に終わった。

10月13日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京芝1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦1勝）。18頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい18着に終わった。

4歳（2015年）

3月28日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた9戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の刈谷特別（中京芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では末脚がパッとせず14着に終わった。

5月1日、中4週で迎えた10戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の武甲山特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に敗れた。

5月5日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、牝馬限定戦のカルガモ賞（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

5月29日、中2週で迎えた12戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の稲荷山特別（浦和ダート1500m 曇/良）に出走。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に終わった。

6月11日、中1週で迎えた13戦目は、中野省吾騎手を鞍上に迎えて、白百合特別（川崎ダート2000m 曇/良）に出走。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

6月29日、中2週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた14戦目は、平塚市特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中野省吾騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず12着に終わった。

7月15日、中1週で迎えた15戦目は、盛夏特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は笹川翼騎手（2戦0勝）。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に終わった。

7月24日、連闘で迎えた16戦目は、藤沢市特別（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（3戦0勝）。14頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではいいところがなく9着に終わった。

8月10日、中1週で迎えた17戦目は、狭山湖特別（浦和ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で笹川翼騎手（4戦0勝）。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に終わった。

8月21日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、新涼特別（川崎ダート1600m 曇/稍重）に出走。12頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に終わった。

9月1日、中1週で迎えた19戦目は、セプテンバー特別（浦和ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井忍騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で大外11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではキレのある末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

9月24日、中2週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた20戦目は、コスモス特別（浦和ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井忍騎手（2戦0勝）。11頭立ての9番人気で大外11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず9着に終わった。

10月5日、中1週で迎えた21戦目は、月光賞（船橋ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で酒井忍騎手（3戦0勝）。14頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に終わった。

10月30日、中3週で迎えた22戦目は、紅葉特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で酒井忍騎手（4戦0勝）。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

11月10日、中1週で迎えた23戦目は、ホオジロ賞（船橋ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で酒井忍騎手（5戦0勝）。10頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では目立つような脚を使えず5着に終わった。

12月4日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた24戦目は、間瀬湖特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で酒井忍騎手（6戦0勝）。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

12月18日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた25戦目は、シクラメン特別（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で酒井忍騎手（7戦0勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

5歳（2016年）

1月7日、中2週で迎えた26戦目は、水仙特別（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で酒井忍騎手（8戦0勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に敗れた。

1月20日、中1週で迎えた27戦目は、目利き番頭船えもんカップ（船橋ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は10戦連続で酒井忍騎手（9戦0勝）。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に終わった。

2月3日、中1週で迎えた28戦目は、節分特別（浦和ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は赤岡修次騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に終わった。

2月17日、中1週で迎えた29戦目は、早春スプリント（船橋ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で赤岡修次騎手（2戦0勝）。11頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に終わった。

3月8日、中2週で迎えた30戦目は、牝馬限定戦のツグミ賞（船橋ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は酒井忍騎手（10戦0勝）。10頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず4着に終わった。

3月24日、中1週で迎えた31戦目は、桜草特別（浦和ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で酒井忍騎手（11戦0勝）。12頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり10着に終わった。

6月3日、中9週で迎えた32戦目は、胡蝶蘭賞（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井忍騎手（12戦0勝）。12頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず10着に終わった。

6月15日、中1週で迎えた33戦目は、畑中信司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦のあやめ賞（川崎ダート1500m 曇/重）に出走。11頭立ての11番人気で大外11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に終わった。

7月4日、中2週で迎えた34戦目は、2016ひらつか七夕特別（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は酒井忍騎手（13戦0勝）。13頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に終わった。

7月26日、中2週で迎えた35戦目は、城ヶ島特別（川崎ダート1500m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井忍騎手（14戦0勝）。13頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず11着に終わった。

8月10日、中1週で迎えた36戦目は、サードニクス特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井忍騎手（15戦0勝）。12頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に終わった。

8月26日、中1週で迎えた37戦目は、宮代巨峰賞（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で酒井忍騎手（16戦0勝）。12頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に終わった。

9月16日、中2週で迎えた38戦目は、桜区区民ふれあいまつり杯（浦和ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で酒井忍騎手（17戦0勝）。11頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に終わった。

9月30日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた39戦目は、楢崎功祐騎手を鞍上に迎えて、月光賞（船橋ダート1800m 曇/稍重）に出走。9頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に終わった。

10月18日、中2週で馬体重を前走から15kg戻して迎えた40戦目は、武州和牛賞（浦和ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は酒井忍騎手（18戦0勝）。11頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では決め手に欠いて10着に終わった。

11月4日、中1週で迎えた41戦目は、櫻井さん御退職記念（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は中野省吾騎手（2戦0勝）。11頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず11着に終わった。

11月22日、中2週で迎えた42戦目は、山崎真騎手を鞍上に迎えて、11月は埼玉県地産地消月間です賞（浦和ダート1500m 晴/不良）に出走。12頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず11着に終わった。