サトノペルセウス（2018年生、母ダンサーデスティネイション）

サトノペルセウス（2018年4月9日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「冠名+ギリシャ神話の英雄名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時16歳）と交配したダンサーデスティネイションが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。主な勝ち鞍は2021年の一般C4-5。

経歴

デビュー前

1歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、サトミホースカンパニーによって1億7,280万円で落札された。

田中淳司厩舎（北海道）へ入厩。

3歳（2021年）

8月18日、デビュー戦は岩橋勇二騎手を鞍上に据えて、一般C4-6（門別ダート1200m 雨/重）に56kgの斤量を背負って出走。馬体重は488kg。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のモアに9馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月1日、中1週で迎えた2戦目は、一般C4-5（門別ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩橋勇二騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。他馬と併走しながら逃げる恰好となり、でレースを引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブレイキンルースに7馬身の差をつけて断然人気に応えた。

11月7日、中9週で迎えた3戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性のガッツでゴールまで力闘し、3着に入った。

12月19日、中5週で迎えた4戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。17頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のシーニックウェイに1馬身半の差をつけて優勝

4歳（2022年）

7月10日、約7か月の休養明けで迎えた5戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスのフィリピントロフィー（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では全く伸びず5着に敗れた。

8月7日、中3週で迎えた6戦目は、3歳以上2勝クラスの月岡温泉特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず5着に敗れた。

5歳（2023年）

1月5日、約5か月の休み明けで迎えた7戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中京芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

1月29日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上2勝クラス（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

2月11日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上2勝クラスの須磨特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

5月6日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

5月27日、中2週で迎えた11戦目は、西塚洸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

6月25日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの舞子特別（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではキレのある末脚を披露し、3着に入った。

7月16日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上2勝クラスの中京スポニチ賞（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のエコロデイジーをクビ差振り切って久々に勝ち星を挙げた。

8月5日、中2週で迎えた14戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの新潟日報賞（新潟芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鋭い脚を使えず10着に敗れた。

11月11日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの奥多摩ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。15頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はバタバタになってしまい10着に終わった。

12月2日、中2週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた16戦目は、3歳以上3勝クラスの浜松ステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は西塚洸二騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではいいところがなく6着に終わった。

6歳（2024年）

1月7日、中4週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた17戦目は、4歳以上3勝クラスの新春ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西塚洸二騎手（2戦0勝）。13頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

2月4日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの山城ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（3戦1勝）。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では最後まで息が続かず12着に敗れた。

3月31日、中7週で迎えた19戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスのJRAウルトラプレミアムキタサンブラックカップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露し、3着に入り込んだ。