タヤスバッカス（1993年生、母バンカーズフェバレイト）

タヤスバッカス（1993年2月27日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のDevil's Bag（当時12歳）と交配したバンカーズフェバレイトが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）飛野牧場。戦績は、中央平地41戦4勝2着1回、中央障害1戦0勝。1997年の谷川岳ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

佐藤林次郎厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1995年）

12月2日、デビュー戦は小林淳一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は476kg。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、3着に入った。

12月16日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林淳一騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、伸びてきたサンデーワールド決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

3歳（1996年）

3月9日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のホッカイゲランをハナ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

3月30日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、4歳500万下の山桜賞（中山芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は小林淳一騎手（2戦0勝）。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

4月21日、中2週で迎えた5戦目は、4歳500万下のわらび賞（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で小林淳一騎手（3戦0勝）。15頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に終わった。

5月18日、中3週で迎えた6戦目は、4歳500万下（東京ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小林淳一騎手（4戦0勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に終わった。

6月8日、中2週で迎えた7戦目は、4歳500万下の桐花賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小林淳一騎手（5戦0勝）。14頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

7月6日、中3週で迎えた8戦目は、4歳500万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で小林淳一騎手（6戦0勝）。15頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に敗れた。

8月3日、中3週で迎えた9戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館芝1200m 曇/良）に出走。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、ぐいぐいと末脚を伸ばして、最後は2着のキョウワコマンドーに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

8月24日、中2週で迎えた10戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の八雲特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着を確保した。

9月23日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の上総特別（中山芝1200m 外回り晴/重）に出走。鞍上は小林淳一騎手（7戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が上がってしまい9着に敗れた。

10月6日、中1週で迎えた12戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の神奈川新聞杯（東京芝1400m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るマイネルタクトを豪脚で3/4馬身差し切って勝利を手に入れた。

11月30日、中7週で迎えた13戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の仲冬ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

4歳（1997年）

1月11日、中5週で迎えた14戦目は、ハンデ戦の初富士ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に終わった。

1月26日、中1週で迎えた15戦目は、白嶺ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場均騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るシンコウバーブをクビ差だけ差し切って4勝目を手中に収めた。

2月8日、中1週で迎えた16戦目は、バレンタインステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で的場均騎手（3戦1勝）。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい11着に終わった。

3月16日、中4週で迎えた17戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で的場均騎手（4戦1勝）。15頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず8着に終わった。

4月20日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた18戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では強靭な末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

5月10日、中2週で迎えた19戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に終わった。

12月20日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた20戦目は、4歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は的場均騎手（5戦1勝）。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり14着に終わった。

5歳（1998年）

1月17日、中3週で迎えた21戦目は、5歳以上1600万下の初春ステークス（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（6戦1勝）。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには参加できず10着に終わった。

2月22日、中4週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下のアメジストステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場均騎手（7戦1勝）。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

3月15日、中2週で迎えた23戦目は、5歳以上1600万下のブラッドストーンステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で的場均騎手（8戦1勝）。14頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず11着に終わった。

3月29日、中1週で迎えた24戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下の道頓堀ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、5着を確保した。

4月12日、中1週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の千葉ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は小林淳一騎手（8戦0勝）。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に終わった。

5月3日、中2週で迎えた26戦目は、5歳以上1600万下の府中ステークス（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は的場均騎手（9戦1勝）。11頭立ての7番人気で大外11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

5月23日、中2週で迎えた27戦目は、5歳以上1600万下のロンドンカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（10戦1勝）。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

10月25日、約5か月の休養明けで迎えた28戦目は、4歳以上1600万下のテレビ静岡賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は小林淳一騎手（9戦0勝）。12頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に終わった。

11月14日、中2週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は的場均騎手（11戦1勝）。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に終わった。

11月28日、中1週で迎えた30戦目は、4歳以上1600万下のキャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は小林淳一騎手（10戦0勝）。18頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では切れる脚を使えず18着に終わった。

12月13日、中1週で迎えた31戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の市川ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に終わった。

6歳（1999年）

5月2日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた32戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下の府中ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後は勢いを失って14着に終わった。

5月15日、中1週で迎えた33戦目は、徳吉孝士騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下の春嶺ステークス（新潟芝1200m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり13着に終わった。

7月3日、中6週で迎えた34戦目は、障害4歳以上未勝利（福島障害芝2750m 曇/良）に出走。鞍上は田中剛騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。競走中止となった。

7歳（2000年）

1月6日、約6か月の休養明けで迎えた35戦目は、5歳以上1600万下のサンライズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は徳吉孝士騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に終わった。

1月22日、中1週で迎えた36戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の初富士ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で徳吉孝士騎手（2戦0勝）。14頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。

2月6日、中1週で迎えた37戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下のテレビ山梨杯（東京芝1400m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で徳吉孝士騎手（3戦0勝）。14頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず11着に終わった。

3月4日、中3週で迎えた38戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下の内外タイムス杯（中山芝1600m 外回り雨/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

4月9日、中4週で迎えた39戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の千葉ステークス（中山芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は小林淳一騎手（11戦0勝）。14頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に終わった。

4月22日、中1週で迎えた40戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下の薫風ステークス（東京芝1400m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい13着に終わった。

12月9日、約7か月半の休養明けで迎えた41戦目は、水野貴広騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の市川ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず15着に終わった。

12月17日、連闘で迎えた42戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の冬至ステークス（中山芝2500m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で水野貴広騎手（1戦0勝）。13頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚色が鈍り13着に終わった。