フィールドカイザー（2003年生、母シンモーション）

フィールドカイザー（2003年5月19日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋皇帝」。毛色は栗毛。種牡馬のクロコルージュ（当時8歳）と交配したシンモーションが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）笠松牧場。戦績は、中央平地24戦3勝2着1回、中央障害3戦0勝、地方1戦0勝。主な勝ち鞍は2006年のTVh杯(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

山内研二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

9月4日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1400m 曇/重）に出走。馬体重は478kg。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったトーヨーエーピーに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

9月18日、中1週で迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月2日、中1週で迎えた3戦目は、生野賢一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1600m 曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のレグルスキッドを半馬身振り切って未勝利戦を制した。

10月30日、中3週で迎えた4戦目は、2歳500万下のくるみ賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

11月12日、中1週で迎えた5戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（京都芝1200m 晴/稍重）に出走。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線に入ると、前で粘るタムロスターディを自慢の末脚で半馬身差し切って2勝目を奪取した。

12月11日、中3週で迎えた6戦目は、D.ボニヤ騎手を鞍上に迎えて、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。14頭立ての12番人気で大外14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では伸びを欠き13着に終わった。

12月21日、中0週で迎えた7戦目は、2歳G1の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は四位洋文騎手（1戦1勝）。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に終わった。

3歳（2006年）

4月29日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

5月14日、中1週で迎えた9戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に終わった。

6月4日、中2週で迎えた10戦目は、3歳1000万下のあじさいステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではキレのある末脚を繰り出し、3着に入った。

6月17日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のTVh杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では総身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のシセイヒカリを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

10月29日、約4か月半の休み明けで迎えた12戦目は、武英智騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の太秦ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが鈍く15着に終わった。

11月11日、中1週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の花園ステークス（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で武英智騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって9着に終わった。

12月10日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の六甲アイランドステークス（阪神芝1200m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で武英智騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に終わった。

4歳（2007年）

5月5日、約5か月の休養明けで迎えた15戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の烏丸ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。11頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。ハナに立ち、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて6着に終わった。

5月20日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上1600万下のエメラルドステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

6月2日、中1週で迎えた17戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の関ケ原ステークス（中京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。17頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に終わった。

6月23日、中2週で迎えた18戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の京橋特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

7月8日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の三田特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が鈍り9着に終わった。

7月28日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の高千穂特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（2戦0勝）。15頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

9月1日、中4週で迎えた21戦目は、田中克典騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の不知火特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず9着に終わった。

12月22日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から34kg増やして迎えた22戦目は、3歳以上1000万下のクリスマスキャロル賞（阪神芝1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は武英智騎手（3戦0勝）。18頭立ての17番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見せ場なく14着に終わった。

5歳（2008年）

1月12日、中2週で迎えた23戦目は、4歳以上1000万下の乙訓特別（京都芝1400m 外回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で武英智騎手（4戦0勝）。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では決め手に欠いて11着に終わった。

1月19日、連闘で迎えた24戦目は、4歳以上1000万下の花見小路特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（3戦0勝）。16頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は減速してしまい12着に終わった。

2月11日、中2週で迎えた25戦目は、4歳以上1000万下の春日特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（4戦0勝）。11頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に終わった。

4月20日、中9週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた26戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（5戦0勝）。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。4着に終わった。

5月18日、中3週で迎えた27戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（6戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。7着に敗れた。

7月12日、中7週で迎えた28戦目は、高田潤騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。7着に敗れた。