カイシュウコマンダ（1999年生、母ラシアンリクエスト）

カイシュウコマンダ（1999年4月28日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のコマンダーインチーフ（当時9歳）と交配したラシアンリクエストが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）若林牧場。戦績は、中央平地23戦3勝。主な勝ち鞍は2003年の南港特別(500万下)。

経歴

デビュー前

領家政蔵厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2001年）

11月11日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は504kg。13頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。前に出て、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり9着に終わった。

3歳（2002年）

4月13日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた2戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして、最後は2着のテイエムミシルオーに1馬身3/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

4月28日、中1週で迎えた3戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のあやめ賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入り込んだ。

5月12日、中1週で迎えた4戦目は、向山牧騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のあずさ賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

7月13日、中8週で迎えた5戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

7月27日、中1週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下の都井岬特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

8月17日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下の国東特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

9月1日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で池添謙一騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

9月29日、中3週で迎えた9戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の石打特別（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のスナークスズランをハナ差振り切って制した。

10月12日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の保津峡特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、4着に終わった。

11月2日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の東山特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、4着に終わった。

11月9日、連闘で馬体重を前走から10kg絞って迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の衣笠特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

11月30日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた13戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の2002ゴールデンサドルトロフィー（阪神芝1600m 曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

4歳（2003年）

5月3日、約5か月の休み明けで迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の鷹ケ峰特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦1勝）。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月18日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の石和特別（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（5戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは18番手で通過。直線では出色の末脚を発揮したが、5着に終わった。

6月8日、中2週で迎えた16戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の江の島特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず10着に敗れた。

7月5日、中3週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下の南港特別（阪神芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（6戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のプリティコンシエロを半馬身振り切って優勝

11月16日、約4か月半の休養明けで迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の宝ケ池特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（7戦2勝）。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず4着に終わった。

12月7日、中2週で迎えた19戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の2003ゴールデンサドルトロフィー（阪神芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に敗れた。

12月20日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の摂津特別（阪神芝1600m 小雪/良）に出走。鞍上は武豊騎手（8戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5歳（2004年）

1月11日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の東雲賞（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（9戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず7着に敗れた。

1月25日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の室町特別（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（10戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に敗れた。

2月8日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の帆柱山特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（11戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。