スガノセカイイチ（1990年生、母ドラコニクフレーム）

スガノセカイイチ（1990年4月9日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラロータリー（当時6歳）と交配したドラコニクフレームが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）村下農場。戦績は、中央平地24戦4勝2着4回。1993年のチューリップ賞(オープン牝)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田所秀雄厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1992年）

12月6日、デビュー戦は田所秀孝騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は446kg。15頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

12月26日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田所秀孝騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

3歳（1993年）

1月9日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（京都ダート1400m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で田所秀孝騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸びで猛進したが、勝ったドリームウイングにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

1月23日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田所秀孝騎手（3戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のイズモカグラに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

2月21日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳500万下（京都ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で田所秀孝騎手（4戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

3月13日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳オープンのチューリップ賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で田所秀孝騎手（5戦1勝）。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では強靭な末脚を披露し、4着に入り込んだ。

4月18日、中4週で迎えた7戦目は、久保田英敬騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のはなみずき賞（阪神芝2200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったスピードエールにねじ伏せられてハナ差の2着に惜敗した。

5月22日、中4週で迎えた8戦目は、牝馬限定4歳500万下の野苺賞（阪神芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は田所秀孝騎手（6戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に敗れた。

6月6日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳500万下（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は久保田英敬騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた12頭をごぼう抜きし、最後は2着のパーシャンフルートに2馬身半の差をつけて2勝目を獲得した。

7月11日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳900万下のやまゆりステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田所秀孝騎手（7戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

10月9日、約3か月の休み明けで迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の嵯峨野特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田所秀孝騎手（8戦1勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

10月31日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の壬生特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田所秀孝騎手（9戦1勝）。14頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のフェイヴァーワンを半馬身振り切って3勝目を手にした。

11月14日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定3歳G1のエリザベス女王杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で田所秀孝騎手（10戦2勝）。18頭立ての15番人気で16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では決め手が足りず7着に終わった。

4歳（1994年）

1月16日、中8週で迎えた14戦目は、ハンデ戦の寿ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は久保田英敬騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず8着に敗れた。

1月30日、中1週で迎えた15戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬特別（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は田所秀孝騎手（11戦2勝）。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。

2月19日、中2週で迎えた16戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の白富士ステークス（東京芝2200m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したマキノトウショウに半馬身届かず2着となった。

3月20日、中3週で迎えた17戦目は、西浦勝一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の知多ステークス（中京芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はバタバタになってしまい14着に敗れた。

5歳（1995年）

3月11日、約12か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた18戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は久保田英敬騎手（3戦1勝）。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

4月1日、中2週で迎えた19戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で久保田英敬騎手（4戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く4着に敗れた。

4月23日、中2週で迎えた20戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で久保田英敬騎手（5戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に沈んだ。

5月14日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の秩父特別（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6月3日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の秋川特別（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は久保田英敬騎手（6戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のブランドイメージを半馬身振り切って久方ぶりに勝ち星を挙げた。

7月1日、中3週で迎えた23戦目は、関ケ原ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で久保田英敬騎手（7戦2勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、勝ったシャイニンレーサーにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

8月12日、中5週で迎えた24戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、新潟競馬場開設30周年記念天の川ステークス（新潟芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。