アイノグロー（2007年生、母ヤマトメロディー）

アイノグロー（2007年2月26日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋成長する」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のプリサイスエンド（当時10歳）と交配したヤマトメロディーが10歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）日西牧場。戦績は、中央平地29戦2勝2着3回、地方1戦0勝。主な勝ち鞍は2011年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

安達昭夫厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2010年）

1月10日、デビュー戦は中村将之騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は496kg。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に終わった。

1月24日、中1週で迎えた2戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に終わった。

2月7日、中1週で迎えた3戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

3月7日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中京ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田稔騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るヤマイチジャパンを異次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

4月4日、中3週で迎えた5戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では全く伸びず14着に終わった。

4月25日、中2週で迎えた6戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に終わった。

5月16日、中2週で迎えた7戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に終わった。

5月30日、中1週で迎えた8戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では出色の末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

6月13日、中1週で迎えた9戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

6月27日、中1週で迎えた10戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。15頭立ての8番人気で大外15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったレッドサーパスにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

7月10日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず7着に終わった。

4歳（2011年）

6月15日、約11か月半の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた12戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、水無月特別（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず4着に終わった。

6月26日、中1週で迎えた13戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

7月16日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（2戦0勝）。15頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に敗れた。

8月6日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の指宿特別（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

9月10日、中4週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた16戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

9月25日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（2戦0勝）。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、4着に終わった。

10月8日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮闘したが、トップミノルに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月30日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では卓出した伸び脚で急追したが、抜け出したアズマユニヴァースを差し切れず、2馬身差の2着に敗北した。

11月20日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（3戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るミラクルフラッグを猛烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

5歳（2012年）

3月3日、約3か月半の休み明けで迎えた21戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の吹田特別（阪神ダート1800m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では末脚が振るわず13着に終わった。

3月25日、中2週で迎えた22戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の瀬戸特別（中京ダート1800m 晴/重）に出走。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に終わった。

4月15日、中2週で迎えた23戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら12番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず12着に終わった。

5月12日、中3週で迎えた24戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず12着に終わった。

7月1日、中6週で迎えた25戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の猪苗代特別（福島ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず13着に終わった。

7月15日、中1週で迎えた26戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の渡島特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず13着に終わった。

8月4日、中2週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた27戦目は、3歳以上1000万下のオーロラ特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は吉田稔騎手（2戦1勝）。13頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に終わった。

9月9日、中4週で迎えた28戦目は、3歳以上1000万下の鋸山特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では決め手に欠いて10着に終わった。

10月13日、中4週で迎えた29戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に終わった。

11月17日、中4週で迎えた30戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート2100m 小雨/良）に出走。15頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後は勢いを失って14着に終わった。