カルロヴェローチェ（2020年生、母スサーナトウショウ）

カルロヴェローチェ（2020年1月18日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「イタリアの快速戦車名より」。毛色は鹿毛。種牡馬のシルバーステート（当時7歳）と交配したスサーナトウショウが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2023年のファルコンステークス(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、大野剛嗣によって2,200万円で落札された。

須貝尚介厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2022年）

6月26日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は494kg。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のチャンスザローゼスに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月24日、約3か月の休み明けで迎えた2戦目は、2歳オープンの野路菊ステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり7着に敗れた。

3歳（2023年）

1月28日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスの白梅賞（中京芝1600m 晴/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のアルジーヌに2馬身半の差をつけて休養明けの一戦をモノにした。

3月18日、中6週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1400m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、勝ったタマモブラックタイにねじ伏せられてハナ差の2着に甘んじた。

5月7日、中6週で迎えた5戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

4歳（2024年）

2月10日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた6戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では伸びが劣勢になり16着に敗れた。

2月25日、中1週で迎えた7戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、G3の阪急杯（阪神芝1400m 小雨/重）に出走。18頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に敗れた。