オショロ（1988年生、母ワイドヒリユウ）

オショロ（1988年4月25日）は、日本の競走馬。牡馬。品種はアングロアラブで、毛色は栗毛。種牡馬のベナ（当時9歳）と交配したワイドヒリユウが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は鹿児島県、生産者は岩崎菅典。戦績は、中央平地19戦3勝2着1回。1991年の三春ステークス(アラ系4歳以上オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

諏訪富三厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1990年）

6月23日、デビュー戦は武藤善則騎手を鞍上に据えて、アラ系3歳未勝利（福島ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は420kg。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に終わった。

7月7日、中1週で迎えた2戦目は、アラ系3歳未勝利（福島ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武藤善則騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

7月29日、中2週で迎えた3戦目は、アラ系3歳未勝利（新潟ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で武藤善則騎手（2戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では速い脚を使えず3着に敗れた。

8月19日、中2週で迎えた4戦目は、アラ系3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武藤善則騎手（3戦0勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。ハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

9月2日、中1週で迎えた5戦目は、アラ系3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武藤善則騎手（4戦0勝）。6頭立ての2番人気で6番ゲートからスタート。ハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のコガネロマンに8馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月15日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた6戦目は、アラ系3歳オープン（中山ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で武藤善則騎手（5戦1勝）。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では強靭な末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

9月29日、中1週で迎えた7戦目は、2歳オープンのアラブ3歳ステークス（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で武藤善則騎手（6戦1勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく5着に敗れた。

10月14日、中1週で迎えた8戦目は、吉沢宗一騎手を鞍上に迎えて、アラ系3歳400万下のアラブ3歳特別（福島芝1700m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のプールモワをクビ差振り切って2勝目を挙げた。

3歳（1991年）

4月6日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた9戦目は、アラ系4歳以上オープン（中山ダート1800m 曇/良）に55kgの斤量を背負って出走。鞍上は武藤善則騎手（7戦1勝）。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に終わった。

4月20日、中1週で迎えた10戦目は、アラ系4歳以上700万下（新潟ダート1700m 晴/稍重）に55kgの斤量を背負って出走。鞍上は吉沢宗一騎手（1戦1勝）。10頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。

5月3日、中1週で迎えた11戦目は、アラ系4歳以上700万下のアラブ特別（新潟芝1600m 外回り曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で吉沢宗一騎手（2戦1勝）。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のミスウキハシに3馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

5月11日、連闘で迎えた12戦目は、アラ系4歳以上オープン（新潟ダート1700m 曇/良）に55kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で吉沢宗一騎手（3戦2勝）。10頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず10着に終わった。

6月29日、中6週で迎えた13戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（札幌ダート1700m 曇/良）に55kgの斤量を背負って出走。7頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に終わった。

7月14日、中1週で迎えた14戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、重賞のセイユウ記念（札幌ダート1700m 晴/良）に55kgの斤量を背負って出走。重賞競走への出走は初となった。11頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に終わった。

7月27日、中1週で迎えた15戦目は、アラ系4歳以上オープン（札幌ダート1000m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で坂本勝美騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に終わった。

8月31日、中4週で迎えた16戦目は、アラ系4歳以上オープン（函館芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で坂本勝美騎手（2戦0勝）。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず9着に終わった。

9月15日、中1週で迎えた17戦目は、重賞のタマツバキ記念（函館芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で坂本勝美騎手（3戦0勝）。14頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に終わった。

9月29日、中1週で迎えた18戦目は、常葉ステークス（福島芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は吉沢宗一騎手（4戦2勝）。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

10月12日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンの三春ステークス（福島芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で吉沢宗一騎手（5戦2勝）。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したワカサルーチェーを差し切れず、3馬身差の2着となった。