フィデリオグリーン（2016年生、母ミサノグリーン）

フィデリオグリーン（2016年5月18日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「『誠実』の意味を持つ人名より+冠名」。毛色は鹿毛。種牡馬のザサンデーフサイチ（当時12歳）と交配したミサノグリーンが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は向別牧場。主な勝ち鞍は2019年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

根本康広厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

9月23日、デビュー戦は藤田菜七子騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は482kg。14頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。端を奪う形となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘し、3着を確保した。

10月14日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で藤田菜七子騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

12月28日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から24kg増やして迎えた3戦目は、野中悠太郎騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びを欠き8着に終わった。

3歳（2019年）

1月19日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で野中悠太郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では天資のガッツでゴールまで力戦したが、4着に終わった。

2月10日、中2週で迎えた5戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/稍重）に出走。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、後続との差を5馬身以上キープして、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持久力でバテることなく粘り続けて、最後は2着のダディーズトリップをクビ差振り切って未勝利戦を制した。

2月23日、中1週で迎えた6戦目は、3歳500万下の水仙賞（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は野中悠太郎騎手（2戦0勝）。11頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に終わった。

3月17日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で野中悠太郎騎手（3戦0勝）。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では全く伸びず12着に終わった。

7月13日、約4か月の休養明けで迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラスの雄国沼特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で野中悠太郎騎手（4戦0勝）。13頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では出色の末脚を披露し、3着に入り込んだ。

9月15日、中8週で迎えた9戦目は、3歳以上1勝クラスの汐留特別（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で野中悠太郎騎手（5戦0勝）。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず4着に敗れた。

9月29日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上1勝クラス（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で野中悠太郎騎手（6戦0勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、4着に入った。

10月20日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上1勝クラス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で野中悠太郎騎手（7戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

4歳（2020年）

1月5日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、4歳以上1勝クラス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で野中悠太郎騎手（8戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に敗れた。

4月26日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から6kg絞って迎えた13戦目は、4歳以上1勝クラス（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

5月9日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上1勝クラス（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（2戦1勝）。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

9月21日、約4か月半の休養明けで迎えた15戦目は、3歳以上1勝クラス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は野中悠太郎騎手（9戦0勝）。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場なく9着に敗れた。

10月3日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上1勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で野中悠太郎騎手（10戦0勝）。12頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に終わった。

10月18日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上1勝クラス（東京芝2400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で野中悠太郎騎手（11戦0勝）。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって8着に終わった。

5歳（2021年）

1月11日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた18戦目は、4歳以上1勝クラス（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で野中悠太郎騎手（12戦0勝）。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に終わった。

3月21日、中9週で迎えた19戦目は、4歳以上1勝クラス（中山芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で野中悠太郎騎手（13戦0勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず8着に終わった。

4月17日、中3週で迎えた20戦目は、4歳以上1勝クラス（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で野中悠太郎騎手（14戦0勝）。15頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず11着に終わった。

7月17日、約3か月の休み明けで迎えた21戦目は、3歳以上1勝クラスの南相馬特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で野中悠太郎騎手（15戦0勝）。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では豪脚を爆発させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のミッキーパンチに1馬身1/4の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

10月3日、約2か月半の間隔を開けて迎えた22戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの茨城新聞杯（中山芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で野中悠太郎騎手（16戦1勝）。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず12着に終わった。

11月7日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、原優介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの三陸特別（福島芝2600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい16着に終わった。

12月18日、中5週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた24戦目は、3歳以上2勝クラス（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は野中悠太郎騎手（17戦1勝）。14頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず13着に終わった。

6歳（2022年）

2月26日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた25戦目は、4歳以上2勝クラスの富里特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で野中悠太郎騎手（18戦1勝）。12頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に終わった。

3月5日、連闘で迎えた26戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの潮来特別（中山芝2500m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で野中悠太郎騎手（19戦1勝）。8頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に終わった。

4月30日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの雄国沼特別（福島芝2000m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は丸山元気騎手（3戦1勝）。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには参加できず9着に敗れた。

7月9日、中9週で迎えた28戦目は、3歳以上2勝クラスの猪苗代特別（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は原優介騎手（1戦0勝）。13頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず5着に終わった。

7月24日、中1週で迎えた29戦目は、3歳以上2勝クラスの白河特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で原優介騎手（2戦0勝）。10頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では天資の負けじ心を発揮してゴールまで力戦し、3着を確保した。

10月2日、中9週で迎えた30戦目は、3歳以上2勝クラスの茨城新聞杯（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で原優介騎手（3戦0勝）。14頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではいいところがなく11着に終わった。

11月6日、中4週で迎えた31戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの三陸特別（福島芝2600m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で原優介騎手（4戦0勝）。15頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

12月25日、中6週で迎えた32戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスのグッドラックハンデキャップ（中山芝2500m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で原優介騎手（5戦0勝）。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい13着に終わった。

7歳（2023年）

2月25日、中8週で迎えた33戦目は、4歳以上2勝クラスの富里特別（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で原優介騎手（6戦0勝）。10頭立ての8番人気で大外10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に終わった。

4月16日、中6週で迎えた34戦目は、4歳以上2勝クラスの奥の細道特別（福島芝2600m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で原優介騎手（7戦0勝）。13頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い脚を使えず13着に終わった。

7月8日、約3か月の間隔を開けて迎えた35戦目は、3歳以上2勝クラスの猪苗代特別（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で原優介騎手（8戦0勝）。13頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず10着に終わった。

7月23日、中1週で迎えた36戦目は、3歳以上2勝クラスの白河特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は野中悠太郎騎手（20戦1勝）。15頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

9月18日、中7週で迎えた37戦目は、3歳以上2勝クラスの2003メモリアルシンボリクリスエスカップ（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で野中悠太郎騎手（21戦1勝）。14頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に終わった。

10月1日、中1週で迎えた38戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの武田尾特別（阪神芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。11頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

12月17日、約2か月半の間隔を開けて迎えた39戦目は、3歳以上2勝クラス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は野中悠太郎騎手（22戦1勝）。13頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではいいところがなく12着に終わった。

8歳（2024年）

2月24日、中9週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた40戦目は、4歳以上2勝クラスの富里特別（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で野中悠太郎騎手（23戦1勝）。12頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びを欠き12着に終わった。