キングオブマルブツ（1998年生、母アイシスシェリー）

King of Marubutsu

1998.03.20

キングオブマルブツ（1998年3月20日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のコマンダーインチーフ（当時8歳）と交配したアイシスシェリーが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）大栄牧場。戦績は、中央平地25戦4勝2着4回。主な勝ち鞍は2004年の恋路ケ浜特別(1000万下 ハンデ)。

経歴

デビュー前

坪正直厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2001年）

4月1日、デビュー戦は山田和広騎手を鞍上に据えて、3歳未出走（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は500kg。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は力尽きて8着に敗れた。

4月21日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で山田和広騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず8着に敗れた。

5月20日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山田和広騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

10月21日、約5か月の休養明けで迎えた4戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で山田和広騎手（3戦0勝）。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

11月25日、中4週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で山田和広騎手（4戦0勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったタマモミニスターにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

12月15日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（中京ダート2300m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で山田和広騎手（5戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4歳（2002年）

3月16日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた7戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で山田和広騎手（6戦0勝）。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

11月9日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた8戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 小雨/良）に出走。鞍上は8戦連続で山田和広騎手（7戦0勝）。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

11月30日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下の沓掛特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で山田和広騎手（8戦0勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

12月14日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下の濃尾特別（中京ダート2300m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で山田和広騎手（9戦0勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではシャープな伸びを見せたが、伸びてきたフィールドラッキー決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

5歳（2003年）

1月26日、中5週で迎えた11戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート2400m 雨/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のホッカイゲントクに2馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

3月9日、中5週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（中京ダート2300m 晴/良）に出走。鞍上は山田和広騎手（10戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露したが、4着に終わった。

3月23日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田和広騎手（11戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のオースミルーラーに1馬身3/4の差をつけて2勝目を手中に収めた。

4月13日、中2週で迎えた14戦目は、南井大志騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

11月9日、約7か月の休養明けで迎えた15戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は山田和広騎手（12戦1勝）。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き5着に終わった。

12月6日、中3週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（中京ダート2300m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山田和広騎手（13戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したタマモビクトリーを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

12月20日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（中京ダート2300m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で山田和広騎手（14戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

6歳（2004年）

1月18日、中3週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山田和広騎手（15戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、勝ったヤマニンアプソリュにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

2月7日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート2400m 雪/稍重）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて難なく抜け出し、最後は2着のエーピータイクーンに5馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

2月28日、中2週で迎えた20戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の千里山特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、4着に入った。

3月27日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の恋路ケ浜特別（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げる形となり、若干遅いペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま強靭な粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のマイネルエスケープに2馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

5月1日、中4週で迎えた22戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の鴨川特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

5月23日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の小牧特別（中京芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は本田優騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

6月20日、中3週で迎えた24戦目は、3歳以上1000万下の五稜郭特別（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（3戦1勝）。15頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい9着に敗れた。

7月4日、中1週で迎えた25戦目は、3歳以上1000万下の恵山特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で本田優騎手（4戦1勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて5着に沈んだ。