クィーンオブキネマ（2004年生、母シネマライフ）

クィーンオブキネマ（2004年5月9日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「キネマの女王」。毛色は鹿毛。種牡馬のタイキシャトル（当時10歳）と交配したシネマライフが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）隆栄牧場。戦績は、中央平地25戦6勝2着1回、地方2戦0勝2着1回。2009年のスパーキングレディーカップ(牝Jpn3)で2着に入った他、2008年のギャラクシーステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

領家政蔵厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2006年）

10月15日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はガス欠状態になり6着に敗れた。

10月28日、中1週で迎えた2戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るアンクルレオンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は6馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

11月18日、中2週で迎えた3戦目は、2歳500万下のもちの木賞（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして、最後は2着のコンゴウダイオーに2馬身の差をつけて制した。

12月13日、中3週で迎えた4戦目は、2歳G1の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 雨/稍重）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

3歳（2007年）

3月11日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はバテてしまい14着に終わった。

3月31日、中2週で迎えた6戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの伏竜ステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。10頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見所を作れず6着に終わった。

5月19日、中6週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、3歳オープンの昇竜ステークス（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい14着に終わった。

6月17日、中3週で迎えた8戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の出石特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では天授の負けじ心を発揮してゴールまで頑張り、4着を確保した。

7月1日、中1週で迎えた9戦目は、服部剛史騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の皆生特別（阪神ダート1400m 小雨/良）に出走。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり12着に敗れた。

8月5日、中4週で迎えた10戦目は、千葉直人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の岩室温泉特別（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではにじり寄るように前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のホウショウルビーをハナ差振り切って制した。

9月22日、中6週で迎えた11戦目は、3歳以上1600万下の大阪スポーツ杯（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。端をきり、息の入らないペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま強靭な粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のメイショウシャフトに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

10月8日、中1週で迎えた12戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのペルセウスステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず6着に終わった。

11月18日、中5週で迎えた13戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、霜月ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

12月9日、中2週で迎えた14戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

4歳（2008年）

5月18日、約5か月半の休み明けで迎えた15戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、栗東ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、5着に終わった。

9月28日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、3歳以上1600万下の摩耶ステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

10月26日、中3週で迎えた17戦目は、3歳以上1600万下の神無月ステークス（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘したが、3着に終わった。

11月2日、連闘で迎えた18戦目は、3歳以上1600万下の西陣ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のゲイリースノーマンをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

12月28日、中7週で迎えた19戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では持ち前のガッツで最後まで止まることなく走り抜いたが、勝ったオフィサーにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

5歳（2009年）

2月7日、中5週で迎えた20戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、すばるステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい9着に敗れた。

5月17日、約3か月半の休み明けで迎えた21戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1200m 雨/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい8着に終わった。

7月15日、中7週で迎えた22戦目は、牝馬限定Jpn3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛進したが、ラヴェリータに3/4馬身交わされて2着となった。

8月2日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンのNST賞（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（3戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

9月5日、中4週で迎えた24戦目は、BSN賞（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（4戦1勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のダイワディライトに2馬身半の差をつけて6勝目を手にした。

9月21日、中1週で迎えた25戦目は、エニフステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚が止まってしまい11着に敗れた。

10月24日、中4週で迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい8着に敗れた。

6歳（2010年）

1月10日、約2か月半の間隔を開けて迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンのジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（3戦1勝）。14頭立ての12番人気で大外14番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が悪くなり12着に終わった。