マルブツエルハーブ（1996年生、母ダジルミージョリエ）

マルブツエルハーブ（1996年3月19日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のエルハーブ（当時5歳）と交配したダジルミージョリエが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）酒井牧場。戦績は、中央平地15戦3勝、中央障害8戦1勝、地方1戦0勝。2002年の京都ハイジャンプ(JG2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

加用正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1998年）

11月28日、デビュー戦は飯田祐史騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝1700m 晴/良）に出走。馬体重は484kg。12頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではいい脚を見せられず12着に終わった。

3歳（1999年）

1月5日、中4週で迎えた2戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

5月8日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るスノートストークを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

5月30日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた4戦目は、4歳500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（1戦1勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

9月18日、約3か月半の休養明けで迎えた5戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の釧路特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に終わった。

10月9日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

11月13日、中4週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた7戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。7頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。5着に終わった。

12月26日、中5週で迎えた8戦目は、嘉堂信雄騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 曇）に出走。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。5着に終わった。

5歳（2001年）

10月2日、約21か月半の休み明けで迎えた9戦目は、名古屋チャレンジカップマース賞（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（2戦1勝）。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。4着を確保した。

10月21日、中2週で迎えた10戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1800m 小雨/良）に出走。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

11月3日、中1週で迎えた11戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1800m 小雨/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のロビンをハナ差振り切って久方ぶりに美酒を浴びた。

11月17日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下の小名浜特別（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（3戦1勝）。13頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のディープインサイドを半馬身振り切って3勝目を掴み取った。

6歳（2002年）

3月24日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた13戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の伊良湖特別（中京ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず14着に終わった。

4月7日、中1週で迎えた14戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の明石特別（阪神芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に終わった。

4月13日、連闘で迎えた15戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

9月2日、約4か月半の休養明けで迎えた16戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の平尾台特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に終わった。

9月22日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の秋分特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には届かず8着に終わった。

10月13日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の愛宕特別（京都ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では鋭い脚を使えず15着に終わった。

10月27日、中1週で迎えた19戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、2着のホクトランドに8馬身の差をつけて4勝目を収める

11月9日、中1週で迎えた20戦目は、J・G2の京都ハイジャンプ（京都障害芝3930m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦1勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。3着に終わった。

12月22日、中5週で迎えた21戦目は、三木ホースランドパークジャンプステークス（阪神障害芝3900m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。6着に敗れた。

7歳（2003年）

1月18日、中3週で迎えた22戦目は、牛若丸ジャンプステークス（京都障害芝→ダート3190m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（3戦1勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。13着に敗れた。

8月9日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた23戦目は、岩崎祐己騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上オープン（小倉障害芝2900m 雨/重）に57kgの軽斤量で出走。8頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。5着に終わった。

8月30日、中2週で迎えた24戦目は、小坂忠士騎手を鞍上に迎えて、豊国ジャンプステークス（小倉障害芝2900m 曇/良）に出走。8頭立ての7番人気で大外8番ゲートからスタート。7着に終わった。