アイノアケボノ（1996年生、母ミセスパープル）

アイノアケボノ（1996年5月18日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のアルカング（当時8歳）と交配したミセスパープルが5歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者は（有）様似堀牧場。戦績は、中央平地27戦1勝2着4回、地方1戦1勝。主な勝ち鞍は2000年の5歳以上500万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、堀利則から「北海道8月市場サラブレッド2歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって535.5万円で落札された。

田島良保厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1998年）

7月12日、デビュー戦は安田富男騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は480kg。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、3着を確保した。

7月26日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（函館芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田富男騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

8月23日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ伸び切れず5着に敗れた。

9月26日、中4週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた4戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1200m 雨/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず4着に敗れた。

10月18日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

10月31日、中1週で迎えた6戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず4着に敗れた。

11月14日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、抜け出したサンライズダイヤを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

12月5日、中2週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず3着に敗れた。

12月19日、中1週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（3戦0勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3歳（1999年）

1月18日、中3週で迎えた10戦目は、3歳戦の名古屋チャレンジカップココナッツ賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で河内洋騎手（4戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のトシザブイに3馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

2月6日、中2週で迎えた11戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に終わった。

2月14日、連闘で迎えた12戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。8頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず5着に終わった。

2月27日、中1週で迎えた13戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の沈丁花賞（中京ダート1700m 曇/重）に出走。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に終わった。

7月25日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた14戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/良）に出走。11頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では全く伸びず10着に終わった。

8月21日、中3週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた15戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では最後まで息が続かず13着に終わった。

9月11日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。競走中止となった。

9月25日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したホーマンライブリを差し切れず、4馬身差の2着となった。

10月9日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で古川吉洋騎手（3戦0勝）。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に敗れた。

10月23日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で古川吉洋騎手（4戦0勝）。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず10着に終わった。

10月31日、連闘で迎えた20戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の雲雀ケ原特別（福島ダート1000m 曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したアプサラを差し切れず、1馬身3/4差の2着となった。

4歳（2000年）

4月15日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、5歳以上500万下（阪神ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前のファイティングスピリットで最後まで敢闘したが、勝ったアルアランに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

4月30日、中1週で迎えた22戦目は、5歳以上500万下（福島ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で芹沢純一騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月14日、中1週で迎えた23戦目は、5歳以上500万下の常葉特別（福島ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で芹沢純一騎手（3戦0勝）。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

6月4日、中2週で迎えた24戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中京ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のワコーヒサリュウに1馬身1/4の差をつけて久々に勝利を挙げた。

6月18日、中1週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の三宮特別（阪神芝1600m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦1勝）。14頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に終わった。

8月13日、中7週で迎えた26戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下のえりも特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

8月20日、連闘で迎えた27戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に敗れた。

9月2日、中1週で迎えた28戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 曇/不良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（4戦0勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に敗れた。