ジェイラッカー（2005年生、母グランドレイル）

ジェイラッカー（2005年3月24日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「漆」。毛色は栗毛。種牡馬のスキャン（当時17歳）と交配したグランドレイルが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は酒井源市。戦績は、中央平地7戦2勝2着1回、地方5戦1勝。主な勝ち鞍は2007年の2歳500万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、酒井源市から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」と「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場されたがいずれも主取りとなった。

清水英克厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2007年）

7月28日、デビュー戦は安藤光彰騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は450kg。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目を引く伸びを見せたが、フォーチュンワードにクビ差交わされて2着に惜敗した。

8月25日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤光彰騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

9月8日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で安藤光彰騎手（2戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、タフなペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のチャームキャップに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

10月6日、中3週で迎えた4戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のプラタナス賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ伸び切れず10着に終わった。

12月22日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。13頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のアポロラムセスを半馬身振り切って2勝目を獲得した。

3歳（2008年）

1月13日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は安藤光彰騎手（3戦1勝）。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では鋭い脚を使えず15着に終わった。

3月15日、中8週で迎えた7戦目は、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤光彰騎手（4戦1勝）。18頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚色が悪くなり12着に終わった。

4月20日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のシャクヤク特別（大井ダート1400m 曇/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のマサノガーランドをハナ差振り切って先頭ゴールを果たした。

6月4日、中5週で迎えた9戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳S1の東京ダービー（大井ダート2000m 曇/不良）に出走。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず15着に終わった。

7月9日、中4週で迎えた10戦目は、3歳Jpn1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 曇/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は的場文男騎手（1戦1勝）。15頭立ての12番人気で大外15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では決め手に欠いて11着に終わった。

5歳（2010年）

7月1日、約24か月の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた11戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、風待月賞（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。14頭立ての10番人気で大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では全く伸びず14着に終わった。

7月15日、中1週で迎えた12戦目は、アルビレオ賞（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（1戦0勝）。14頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く13着に終わった。