トリレンマ（2011年生、母ビューティバランス）

トリレンマ（2011年4月2日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「不可能の三角形」。毛色は栗毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時19歳）と交配したビューティバランスが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）新冠橋本牧場。戦績は、中央平地8戦0勝2着1回、地方20戦7勝2着3回。主な勝ち鞍は2016年のブルーメノウ特別(A2)。

経歴

デビュー前

粕谷昌央厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2013年）

10月27日、デビュー戦は大庭和弥騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1600m 晴/重）に出走。馬体重は498kg。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に終わった。

11月16日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大庭和弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず10着に終わった。

3歳（2014年）

3月2日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から6kg絞って迎えた3戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では見所を作れず9着に終わった。

5月10日、中9週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で大外15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、4着を確保した。

6月8日、中3週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京ダート2100m 小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で横山和生騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、5着に終わった。

6月21日、中1週で迎えた6戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート2100m 曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。先手を取り、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では印象的な伸び脚で猛進したが、シークレットパスにアタマ差交わされて2着に惜敗した。

10月5日、約3か月半の休み明けで迎えた7戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

11月24日、中6週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、蒲田賞（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

12月25日、中3週で迎えた9戦目は、一般C2六七八（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したブラックモンブランを捕まえ切れず、アタマ差の2着に甘んじた。

4歳（2015年）

1月20日、中3週で迎えた10戦目は、一般C2六七八（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、勝ったプラチナバディに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

2月2日、中1週で迎えた11戦目は、本橋孝太騎手を鞍上に迎えて、一般C2四五六（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、4着に終わった。

2月23日、中2週で迎えた12戦目は、春時雨賞（大井ダート1600m 内回り晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で本橋孝太騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。

3月24日、中3週で迎えた13戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、れんげ賞（園田ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のアルカンシエルに1馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

4月16日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上C1（園田ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で川原正一騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、勝ったアルカンシエルに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

5月7日、中2週で迎えた15戦目は、つつじ賞（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川原正一騎手（2戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のミッキーサムソンを3/4馬身振り切って断トツの支持に応えた。

5月27日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上B2（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川原正一騎手（3戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線に入ると、前で粘るダッキを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

6月24日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上B2（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で川原正一騎手（4戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアルカンシエルに4馬身の差をつけて優勝

7月24日、中3週で迎えた18戦目は、3歳以上B1（園田ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で川原正一騎手（5戦4勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のトーホウビーストを半馬身振り切って破竹の4連勝を決めた。

11月21日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から24kg減らして迎えた19戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート2100m 晴/稍重）に出走。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に終わった。

12月24日、中4週で馬体重を前走から17kg戻して迎えた20戦目は、DASH心斎橋クリスマス特別（園田ダート1700m 晴/不良）に出走。鞍上は川原正一騎手（6戦5勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のコアに4馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

5歳（2016年）

1月20日、中3週で迎えた21戦目は、ブルーメノウ特別（園田ダート1870m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川原正一騎手（7戦6勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のエーシンザヘッドを半馬身振り切って断トツの支持に応えた。

2月10日、中2週で迎えた22戦目は、小野市白雲谷温泉ゆぴか特別（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川原正一騎手（8戦7勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月17日、中4週で迎えた23戦目は、DASH呉開設1周年記念特別（園田ダート1700m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で川原正一騎手（9戦7勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。

4月21日、中4週で迎えた24戦目は、夢千代特別（園田ダート1700m 雨/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で川原正一騎手（10戦7勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線では決め手に欠いて9着に敗れた。

6月23日、中8週で迎えた25戦目は、兵庫馬事畜産特別（園田ダート1870m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で川原正一騎手（11戦7勝）。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出し、3着に入った。

7月14日、中2週で迎えた26戦目は、京都畜産特別（園田ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で川原正一騎手（12戦7勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に敗れた。

12月6日、約5か月の休み明けで迎えた27戦目は、西宮えべっさんの酒特別（園田ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で川原正一騎手（13戦7勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

12月28日、中2週で迎えた28戦目は、オッズパーク・ウィンターレジェンド杯（園田ダート1700m 晴/不良）に出走。鞍上は9戦連続で川原正一騎手（14戦7勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい10着に敗れた。