カイザースクルーン（2016年生、母アイスフォーリス）

カイザースクルーン（2016年3月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「チューリップの品種名」。毛色は芦毛。種牡馬のルーラーシップ（当時9歳）と交配したアイスフォーリスが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。2018年の芙蓉ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額3,600万円（90万×40口）で一口馬主が募集された。

相沢郁厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

7月15日、デビュー戦は石川裕紀人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪脚を炸裂させて、最後は2着のソークアップザサンを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

9月23日、中9週で迎えた2戦目は、2歳オープンの芙蓉ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石川裕紀人騎手（1戦1勝）。8頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

12月1日、中9週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、W.ビュイック騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の葉牡丹賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいいところがなく5着に敗れた。

3歳（2019年）

1月14日、中5週で迎えた4戦目は、3歳G3の京成杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は石川裕紀人騎手（2戦1勝）。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く10着に終わった。

3月9日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり4着に敗れた。

3月30日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下の山吹賞（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。先手を奪い、リードを2馬身以上キープして、遅いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では最後まで息が続かず7着に終わった。

7月7日、約3か月半の休養明けで迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（福島芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し遅いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が悪くなり8着に敗れた。

8月3日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で津村明秀騎手（3戦0勝）。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

12月22日、約4か月半の休み明けで迎えた9戦目は、3歳以上1勝クラス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は石川裕紀人騎手（3戦1勝）。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で急追したが、抜け出したララロワにクビ差届かず2着となった。

4歳（2020年）

1月11日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上1勝クラス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石川裕紀人騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に敗れた。

3月8日、中7週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた11戦目は、L.ヒューイットソン騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中山芝2200m 外回り雨/重）に出走。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

3月22日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上1勝クラス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でL.ヒューイットソン騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

5月23日、中8週で迎えた13戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラスの荒川峡特別（新潟芝2400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

7月25日、中8週で迎えた14戦目は、3歳以上1勝クラスの燕特別（新潟芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、4着に入った。

8月23日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上1勝クラス（新潟芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田望来騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。最後は脚色が悪くなり6着に敗れた。

9月20日、中3週で迎えた16戦目は、3歳以上1勝クラス（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（4戦0勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

11月28日、中9週で迎えた17戦目は、3歳以上1勝クラス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（5戦0勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、伸びてきたコトブキテティス決め手に屈してクビ差の2着となった。

12月26日、中3週で迎えた18戦目は、3歳以上1勝クラスの立志賞（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（6戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はガス欠状態になり15着に敗れた。

5歳（2021年）

8月22日、約8か月の休養明けで迎えた19戦目は、3歳以上1勝クラス（新潟芝2400m 晴/稍重）に出走。鞍上は石川裕紀人騎手（5戦1勝）。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。競走中止となった。

2021年8月22日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。