サーモピレー（2011年生、母ローカス）

サーモピレー（2011年2月18日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は芦毛。種牡馬のクロフネ（当時13歳）と交配したローカスが14歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、地方16戦4勝2着3回。2013年の全日本2歳優駿(Jpn1)で3着に入った他、2014年の東京湾カップ(S3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

広森久雄厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2013年）

7月11日、デビュー戦は佐々木国明騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は516kg。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のカネマサソングに7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月13日、中4週で迎えた2戦目は、2歳オープンのターフチャレンジ3（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐々木国明騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のナイトバロンに6馬身の差をつけて断然人気に応えた。

9月26日、中5週で迎えた3戦目は、2歳地方重賞のイノセントカップ（門別ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で佐々木国明騎手（2戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛追したが、勝ったニシケンモノノフに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

11月7日、中5週で迎えた4戦目は、2歳Jpn3の北海道2歳優駿（門別ダート1800m 雨/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で佐々木国明騎手（3戦2勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では脚が上がってしまい9着に終わった。

12月18日、中5週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた5戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、2歳Jpn1の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 雨/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。13頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

3歳（2014年）

2月6日、中6週で迎えた6戦目は、3歳オープンの’14雲取賞（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

3月12日、中4週で迎えた7戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、3歳S2の京浜盃（大井ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

4月16日、中4週で迎えた8戦目は、3歳S3のクラウンカップ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では弾けるように疾駆したが、勝ったワタリキングオーにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

5月8日、中2週で迎えた9戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、3歳S3の東京湾カップ（船橋ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばしてすんなりと抜け出し、最後は2着のノーキディングに4馬身の差をつけて3勝目を挙げた。

6月4日、中3週で迎えた10戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳S1の東京ダービー（大井ダート2000m 曇/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

4歳（2015年）

1月15日、約7か月半の休養明けで迎えた11戦目は、チバテレ盃（船橋ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（3戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のファイヤープリンスに1馬身半の差をつけて久方ぶりの実戦を物にした。

2月11日、中3週で迎えた12戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、S3の報知グランプリカップ（船橋ダート1800m 晴/重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず5着に敗れた。

3月10日、中3週で迎えた13戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、柏の葉オープン（船橋ダート1600m 曇/不良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフさで最後まで止まることなく走り抜いたが、ガンマーバーストにクビ差交わされて2着に甘んじた。

4月15日、中4週で迎えた14戦目は、船橋ナイターカウントダウン!オープン（船橋ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は的場文男騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

5月13日、中3週で迎えた15戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、S3の川崎マイラーズ（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に敗れた。

7月20日、中9週で迎えた16戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、S3の習志野きらっとスプリント（船橋ダート1000m 晴/稍重）に出走。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。