スイートミスズ（1992年生、母スイートリチヤード）

スイートミスズ（1992年4月7日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のリーチ（当時10歳）と交配したスイートリチヤードが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）友田牧場。戦績は、中央平地21戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は1996年の5歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

加藤敬二厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1995年）

4月23日、デビュー戦は西園正都騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（福島芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は472kg。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

5月6日、中1週で迎えた2戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（東京芝1800m 晴/重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

7月9日、中8週で迎えた3戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島芝2000m 小雨/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のメジロメンカールに1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。

7月29日、中2週で迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の日田特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。競走中止となった。

4歳（1996年）

2月3日、約6か月半の休み明けで迎えた5戦目は、田島信行騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚がパッとせず15着に敗れた。

2月17日、中1週で迎えた6戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。ハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着を確保した。

3月10日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず4着に敗れた。

3月24日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で土肥幸広騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のタニノカレッジに2馬身の差をつけて2勝目を獲得した。

4月14日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の赤穂特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で土肥幸広騎手（3戦1勝）。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。

5月12日、中3週で迎えた10戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の白川特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に終わった。

11月23日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（4戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて14着に敗れた。

11月30日、連闘で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（5戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、ネオサカエールにクビ差交わされて2着に惜敗した。

12月15日、中1週で迎えた13戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

5歳（1997年）

7月12日、約7か月の休み明けで迎えた14戦目は、4歳以上500万下の豊前特別（小倉ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（6戦1勝）。13頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず12着に終わった。

7月20日、連闘で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（7戦1勝）。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、ハイペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、3着に入った。

8月9日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下の指宿特別（小倉ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で土肥幸広騎手（8戦1勝）。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。端を取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて12着に敗れた。

8月30日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で土肥幸広騎手（9戦1勝）。13頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はガス欠状態になり13着に敗れた。

9月14日、中1週で迎えた18戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1800m 小雨/良）に52kgの軽斤量で出走。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず4着に敗れた。

9月28日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に終わった。

10月11日、中1週で迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（10戦1勝）。13頭立ての9番人気で大外13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。最後はバテてしまい7着に終わった。

11月23日、中5週で迎えた21戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/不良）に出走。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では決め手が足りず8着に敗れた。