ファイアーマン（1984年生、母オーギカツヒメ）

ファイアーマン（1984年4月3日）は、日本の競走馬。牡馬。品種はアングロアラブで、毛色は栗毛。種牡馬のタカラトウザイ（当時7歳）と交配したオーギカツヒメが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は神谷照文。戦績は、中央平地13戦4勝。1986年のアラブ3歳ステークス(アラ系3歳オープン)に勝利した他、1986年のアラブ3歳ステークス(アラ系3歳オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

栗田博憲厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1986年）

6月28日、デビュー戦は蛯沢誠治騎手を鞍上に据えて、アラ系3歳未勝利（福島芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は442kg。9頭立ての8番人気で大外9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着を確保した。

7月12日、中1週で迎えた2戦目は、アラ系3歳未勝利（新潟芝1100m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で蛯沢誠治騎手（1戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきり、若干速いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るロータリーザハレーを上がり2位タイの末脚で3/4馬身差し切って初勝利を挙げた。

7月26日、中1週で迎えた3戦目は、アラ系3歳300万下（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯沢誠治騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。最後は失速してしまい9着に敗れた。

8月17日、中2週で迎えた4戦目は、2歳オープンのアラブ3歳ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯沢誠治騎手（3戦1勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、ハイペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて、最後は2着のカネサスパートをアタマ差振り切って2勝目を手中に収めた。

9月20日、中4週で迎えた5戦目は、アラ系3歳オープン（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は5戦連続で蛯沢誠治騎手（4戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

10月18日、中3週で迎えた6戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのアラブ3歳ステークス（福島芝1000m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩みのないペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

11月2日、中1週で迎えた7戦目は、岩戸孝樹騎手を鞍上に迎えて、アラ系3歳オープン（福島芝1000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。5頭立ての2番人気で2番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のハヤブサフドウに1馬身の差をつけて3勝目を獲得した。

11月15日、中1週で迎えた8戦目は、小迫次男騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの福島アラブ3歳ステークス（福島芝1700m 曇/稍重）に出走。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず4着に敗れた。

12月6日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、アラ系3歳オープン（中山芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は岩戸孝樹騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のロータリーザハレーをアタマ差振り切って4勝目を手に入れた。

3歳（1987年）

8月8日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から6kg絞って迎えた10戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（函館芝1200m 雨/重）に出走。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいいところがなく5着に敗れた。

9月5日、中3週で迎えた11戦目は、アラ系4歳以上オープン（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。7頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず4着に敗れた。

10月3日、中3週で迎えた12戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（福島芝1700m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

10月17日、中1週で迎えた13戦目は、アラ系4歳以上オープン（福島芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。