アキノグローブ（2007年生、母ウメノコトブキ）

アキノグローブ（2007年5月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋（拳闘用）グローブ」。毛色は鹿毛。種牡馬のマーベラスサンデー（当時15歳）と交配したウメノコトブキが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は斉藤安行。戦績は、中央平地27戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は2012年の伊勢特別(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

須貝彦三厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

11月22日、デビュー戦は秋山真一郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は464kg。18頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

12月6日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず最後はメイケイソフィアと並んで11着同着となった。

3歳（2010年）

1月10日、中4週で迎えた3戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に終わった。

1月31日、中2週で迎えた4戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のタマモアルプスに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

2月21日、中2週で迎えた5戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

3月20日、中3週で迎えた6戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

4月24日、中4週で迎えた7戦目は、3歳500万下のムーニーバレーレーシングクラブ賞（京都芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい9着に終わった。

5月8日、中1週で迎えた8戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で渡辺薫彦騎手（2戦0勝）。17頭立ての17番人気で15番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く11着に終わった。

5月30日、中2週で迎えた9戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着を確保した。

6月20日、中2週で迎えた10戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート2000m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

7月11日、中2週で迎えた11戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り小雨/良）に出走。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後はタレてしまい8着に敗れた。

7月31日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下の指宿特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、伸びてきたヒカリアスティル決め手に屈してクビ差の2着となった。

8月14日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下の久留米特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に敗れた。

9月4日、中2週で迎えた14戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の唐津特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず6着に敗れた。

10月23日、中6週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた15戦目は、3歳以上500万下の小名浜特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず6着に敗れた。

11月20日、中3週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた16戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露したが、4着に終わった。

12月12日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた17戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の企救丘特別（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では切れ味光る末脚を発揮し、3着に入った。

4歳（2011年）

3月26日、約3か月半の休み明けで迎えた18戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の川内特別（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったトーセンヤッテキタに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

4月10日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下の日豊特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に敗れた。

11月5日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた20戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の湯田上特別（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず5着に終わった。

11月27日、中2週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下の九十九島特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のサダルメリクをクビ差振り切って久方ぶりに勝利を挙げた。

12月17日、中2週で迎えた22戦目は、3歳以上1000万下の豊明特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず9着に敗れた。

5歳（2012年）

1月14日、中3週で迎えた23戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に終わった。

2月25日、中5週で迎えた24戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（3戦0勝）。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったスマートタイタンに詰め切れず、8馬身差の2着となった。

3月10日、中1週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の伊勢特別（中京ダート1900m 晴/重）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮烈な末脚を爆発させて、最後は2着のハジメレンジャーに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

4月22日、中5週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の上賀茂ステークス（京都ダート1800m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（3戦1勝）。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く12着に終わった。

4月28日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた27戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の春光ステークス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に終わった。