シンカイウン（1992年生、母シンミスブラウン）

シンカイウン（1992年3月16日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のシンチェスト（当時9歳）と交配したシンミスブラウンが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は五十嵐牧場。戦績は、中央平地26戦8勝、中央障害1戦0勝。1997年の朝日チャレンジカップ(G3)に勝利した他、1999年の中日新聞杯(G3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

二分久男厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1995年）

1月7日、デビュー戦は西園正都騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は438kg。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、5着を確保した。

1月16日、連闘で迎えた2戦目は、4歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西園正都騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく6着に敗れた。

2月11日、中3週で迎えた3戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚を伸ばせず4着に敗れた。

3月5日、中2週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は西園正都騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

3月18日、中1週で迎えた5戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中京芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るシークレットパワーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

4月16日、中3週で迎えた6戦目は、4歳500万下の君子蘭賞（京都芝1600m 小雨/良）に出走。鞍上は西園正都騎手（3戦0勝）。18頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線では豪脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のナリタコマンダーをアタマ差振り切って雨下の大混戦を制した。

5月7日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G2のNHK杯（東京芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で西園正都騎手（4戦1勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は一杯になって12着に終わった。

5歳（1997年）

3月9日、約22か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた8戦目は、5歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は北沢伸也騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鬼脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のシャダヴァンに3馬身の差をつけて久方ぶりの一戦を物にした。

4月13日、中4週で迎えた9戦目は、5歳以上900万下の赤穂特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北沢伸也騎手（2戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮烈な末脚を爆発させて、最後は2着のブラックギャングに1馬身3/4の差をつけて4勝目を手に入れた。

5月10日、中3週で迎えた10戦目は、ハンデ戦の朱雀ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北沢伸也騎手（3戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚勢が鈍り9着に敗れた。

5月25日、中1週で迎えた11戦目は、マラヤン・レーシング・アソシエーション・トロフィー（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で北沢伸也騎手（4戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るテルノシンゲキを豪脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

7月5日、中5週で迎えた12戦目は、垂水ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で北沢伸也騎手（5戦4勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快に末脚を伸ばして、最後は2着のテイエムオオアラシに1馬身半の差をつけて6勝目を手に入れた。

8月10日、中4週で迎えた13戦目は、G3の小倉記念（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で北沢伸也騎手（6戦5勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

9月7日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 雨/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のエイシンサンサンに3馬身の差をつけて初の重賞タイトルを手中に収めた。

10月5日、中3週で迎えた15戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦1勝）。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず4着に敗れた。

10月26日、中2週で迎えた16戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ伸び切れず10着に敗れた。

11月22日、中3週で迎えた17戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京阪杯（京都芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

6歳（1998年）

12月13日、約13か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

7歳（1999年）

1月5日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は北沢伸也騎手（7戦5勝）。13頭立ての13番人気で大外13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではいい脚を見せられず11着に終わった。

2月21日、中6週で迎えた20戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

3月7日、中1週で迎えた21戦目は、G3の中日新聞杯（中京芝1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のツルマルガイセンに3馬身の差をつけて重賞2勝目を挙げた。

4月17日、中5週で迎えた22戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田浩一騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

11月6日、約7か月の休養明けで迎えた23戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての15番人気で大外15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では全く伸びず15着に終わった。

11月27日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデG3の京阪杯（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は内田浩一騎手（3戦1勝）。17頭立ての17番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では脚を伸ばせず17着に終わった。

12月12日、中1週で迎えた25戦目は、ハンデG3の愛知杯（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（4戦1勝）。11頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に終わった。

8歳（2000年）

1月5日、中2週で迎えた26戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では伸びが劣勢になり16着に終わった。

2月27日、中7週で迎えた27戦目は、林満明騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。競走中止となった。