デアリングワールド（2003年生、母デアリングダンジグ）

デアリングワールド（2003年3月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「奇抜な世界」。毛色は鹿毛。種牡馬のエンドスウィープ（当時12歳）と交配したデアリングダンジグが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地11戦1勝2着4回、地方2戦0勝2着1回。主な勝ち鞍は2006年の3歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

14歳のとき、社台ブラッドメアから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、スマートによって540万円で落札された。

社台サラブレッドクラブにて総額2,000万円（50万×40口）で一口馬主が募集された。

田村康仁厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2005年）

12月18日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は438kg。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したルックアミリオンを差し切れず、3馬身差の2着に敗北した。

3歳（2006年）

1月8日、中2週で迎えた2戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では素晴らしい伸びを見せたが、伸びてきたスプリングベルン決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

4月30日、約3か月半の休み明けで迎えた3戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1300m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

5月20日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げを打ち、極端なハイペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、伸びてきたメダイユドール決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

6月11日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、クレヨンルージュに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

7月2日、中2週で迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1400m 雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

7月30日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不撓の闘争本能で渋太く持ち堪えて先頭に立ち、最後は2着のシルクヴァルキリーをクビ差振り切って未勝利戦を制した。

10月29日、約3か月の休養明けで迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（3戦0勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって7着に敗れた。

4歳（2007年）

1月7日、中9週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚が止まってしまい13着に敗れた。

2月27日、中6週で迎えた10戦目は、うぐいす特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたシルクロックスター決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

4月25日、中7週で迎えた11戦目は、加古川特別（園田ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（4戦1勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

7月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 小雨/稍重）に出走。15頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が悪くなり8着に敗れた。

10月8日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（5戦1勝）。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって15着に終わった。