アドマイヤシャイ（2012年生、母ブロードアピール）

アドマイヤシャイ（2012年3月28日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋シャイな」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキンシャサノキセキ（当時9歳）と交配したブロードアピールが19歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地22戦4勝2着3回。主な勝ち鞍は2016年の鳥取特別(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、近藤利一によって2,520万円で落札された。5歳のとき、近藤利一から「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、ケイアイファームによって5,400万円で落札された。

梅田智之厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2015年）

2月7日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。馬体重は458kg。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、マルカラインにハナ差交わされて2着に甘んじた。

2月22日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のモアニケアラに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

5月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

6月14日、中3週で迎えた4戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では物凄い伸び脚で猛進したが、勝ったサンタエヴィータにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

6月27日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

7月18日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚を失くしてしまい11着に敗れた。

10月10日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら11番手で通過。直線では脚を伸ばせず13着に敗れた。

10月31日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（2戦1勝）。8頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばしてあっさりと抜け出し、最後は2着のヒラボクレジェンドに3馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

11月23日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の花背特別（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（3戦2勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったコパノチャーリーに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

12月12日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の姫路特別（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（4戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では息長く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のティンバレスをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

4歳（2016年）

5月8日、約5か月の休み明けで迎えた11戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の上賀茂ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く12着に終わった。

5月29日、中2週で迎えた12戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の東大路ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい12着に終わった。

8月20日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のTVQ杯（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は小牧太騎手（5戦3勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。先手を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず6着に沈んだ。

9月10日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の鳥取特別（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（6戦3勝）。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて、最後は2着のオールマンリバーを半馬身振り切って優勝

10月8日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上1600万下の平城京ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（7戦4勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。逃げを打ち、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

10月30日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の御陵ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小牧太騎手（8戦4勝）。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、最後はロードフォワードと並んで5着同着となった。

5歳（2017年）

2月5日、約3か月半の休養明けで迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の北山ステークス（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で小牧太騎手（9戦4勝）。15頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はタレてしまい12着に敗れた。

2月26日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上1600万下の伊丹ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で小牧太騎手（10戦4勝）。15頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。端に立つ形となり、極端なスローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい7着に敗れた。

3月12日、中1週で迎えた19戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の甲南ステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり8着に終わった。

6月18日、約3か月半の休み明けで迎えた20戦目は、3歳以上1600万下の灘ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（11戦4勝）。13頭立ての9番人気で大外13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に終わった。

7月15日、中3週で迎えた21戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の安達太良ステークス（福島ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず13着に敗れた。

8月13日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の博多ステークス（小倉芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に終わった。