ヤマニンバロネス（2022年生、母ヤマニンバステト）

ヤマニンバロネス（2022年5月18日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+男爵夫人、位の高い貴婦人」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のシニスターミニスター（当時19歳）と交配したヤマニンバステトが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は錦岡牧場。主な勝ち鞍は2024年の2歳新馬(牝)。

経歴

デビュー前

千田輝彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2024年）

12月8日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は462kg。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るアオイレーギーナを次元の違う末脚で交わし去り、最後は8馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2025年）

2月2日、中7週で迎えた2戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳1勝クラス（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。7頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のアンズアメをクビ差振り切って単勝一倍台の評価に応えた。

4月6日、中8週で迎えた3戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのバイオレットステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

8月2日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの大倉山特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦したが、5着に終わった。

10月26日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの嵯峨野特別（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。