ツルマルオトメ（2002年生、母メモリーズオブロニー）

ツルマルオトメ（2002年3月31日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋乙女」。毛色は青鹿毛。種牡馬のタイキシャトル（当時8歳）と交配したメモリーズオブロニーが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）駿河牧場。戦績は、中央平地25戦4勝2着2回。2004年のダリア賞(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

12歳のとき、駿河牧場から「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、恵比寿興業那須野牧場によって345.6万円で落札された。

坂口正則厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2004年）

7月24日、デビュー戦は鮫島克也騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端を奪い、リードを2馬身以上確保して、緩みのないペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のタケカワルキューレに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

8月14日、中2週で迎えた2戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのダリア賞（新潟芝1400m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、マイネルレコルトに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

9月5日、中2週で迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の小倉2歳ステークス（小倉芝1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

10月24日、中6週で迎えた4戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のかえで賞（京都芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月7日、中1週で迎えた5戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

12月5日、中3週で迎えた6戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のつわぶき賞（中京芝1200m 晴/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不屈のスロトングスピリットで渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のケイアイブーケをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

12月19日、中1週で迎えた7戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のフェアリーステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

3歳（2005年）

2月19日、中8週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 雨/重）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦1勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が衰えて13着に敗れた。

3月13日、中2週で迎えた9戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 曇/良）に出走。15頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では決め手に欠いて10着に終わった。

6月26日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の水無月特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい7着に終わった。

7月16日、中2週で迎えた11戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の西日本スポーツ杯（小倉芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線に入ると、前で粘るマルブツブリザードを鮮やかな末脚で3/4馬身差し切って優勝

7月24日、連闘で迎えた12戦目は、3歳以上1600万下の佐世保ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で赤木高太郎騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

10月1日、中9週で迎えた13戦目は、3歳以上1600万下の秋風ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で赤木高太郎騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では印象的な伸び脚で急追したが、抜け出したカネツテンビーにクビ差届かず2着に惜敗した。

11月5日、中4週で迎えた14戦目は、3歳以上1600万下の京洛ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で赤木高太郎騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に敗れた。

11月27日、中2週で迎えた15戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。18頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

12月18日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上1600万下の市川ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に敗れた。

12月25日、連闘で迎えた17戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の六甲アイランドステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では全く伸びず12着に敗れた。

4歳（2006年）

6月4日、約5か月半の休み明けで迎えた18戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の飛騨ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、6着に終わった。

10月8日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の鷹巣山特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で17番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では閃光の如き末脚を繰り出し、4着に入った。

10月22日、中1週で迎えた20戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の錦秋特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には届かず5着に敗れた。

5歳（2007年）

4月28日、約6か月半の休養明けで迎えた21戦目は、4歳以上1000万下の鷹ケ峰特別（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では閃光の如き末脚を繰り出したが、4着に終わった。

5月13日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の秋川特別（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（3戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では稲妻のようなを披露したが、3着に終わった。

6月2日、中2週で迎えた23戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の桶狭間特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のヤマニンエマイユに1馬身1/4の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

7月7日、中4週で迎えた24戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のストークステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。17頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

7月22日、中1週で迎えた25戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。17頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れる脚を使えず10着に敗れた。