ウォンビーロング（2007年生、母タイフウジョオー）

ウォンビーロング（2007年4月7日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「夢をあきらめない」。毛色は鹿毛。種牡馬のストラヴィンスキー（当時11歳）と交配したタイフウジョオーが14歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は水上習孝。戦績は、中央平地32戦3勝2着4回、中央障害1戦0勝。主な勝ち鞍は2011年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、水上習孝から「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、多田信尊によって2,100万円で落札された。

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2009年）

9月6日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1500m 晴/良）に出走。馬体重は442kg。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、伸びてきたワイルドラズベリー決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

9月19日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、マイネノーブレスにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

10月24日、中4週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、抜け出したラインジェシカに3/4馬身届かず2着に敗北した。

3歳（2010年）

2月13日、約3か月半の休養明けで迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京芝1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

2月27日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り小雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが続かず、5着に終わった。

3月13日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた6戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1200m 小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のオメガブルーベリーに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

4月11日、中3週で迎えた7戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の桜草特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、5着に終わった。

6月19日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（5戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場を作れず10着に敗れた。

7月4日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（6戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚が止まってしまい11着に敗れた。

7月24日、中2週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた10戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（7戦0勝）。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

8月8日、中1週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（8戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に敗れた。

9月4日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（9戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のアドマイヤマリンに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

10月24日、中6週で迎えた13戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。11頭立ての8番人気で大外11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に終わった。

11月21日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦1勝）。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

12月5日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（10戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

12月26日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（11戦1勝）。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、伸びてきたグローリールピナス決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

4歳（2011年）

1月15日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（12戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘したが、3着に終わった。

6月5日、約4か月半の休み明けで迎えた18戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（13戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

6月18日、中1週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（14戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

6月26日、連闘で迎えた20戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端に立ち、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず4着に沈んだ。

11月26日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた21戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（15戦1勝）。15頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では徐々に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のドビュッシーをクビ差振り切って休養明けの一戦を物にした。

12月17日、中2週で迎えた22戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（16戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5歳（2012年）

1月5日、中2週で迎えた23戦目は、4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が振るわず12着に敗れた。

2月5日、中3週で迎えた24戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい8着に敗れた。

2月25日、中2週で迎えた25戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（4戦0勝）。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天資の闘志でゴールまで力戦し、3着に入った。

4月1日、中4週で迎えた26戦目は、K.デザーモ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

5月5日、中4週で迎えた27戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後はバテてしまい10着に敗れた。

7月1日、中7週で迎えた28戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の噴火湾特別（函館ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

7月22日、中2週で迎えた29戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の大倉山特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

8月5日、中1週で迎えた30戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のHTB賞（札幌芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に終わった。

10月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた31戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（5戦0勝）。15頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

11月17日、中3週で迎えた32戦目は、3歳以上1000万下の河北新報杯（福島芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は杉原誠人騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず9着に終わった。

6歳（2013年）

1月26日、中9週で迎えた33戦目は、五十嵐雄祐騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。10着に敗れた。